自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

草木湖周辺ぐるっとライド

日曜日は少し足を伸ばして草木湖のあたりまで行ってみることにしました。
とりあえずまだ観光地に行ったりするのは少し遠慮しておいて、だーっと走るのがメイン。(速く走れるとは言ってない)



朝5時過ぎに出発して、7時頃には桐生に入る算段です。
日曜日の早朝ということもあってか、さきたま古墳から太田を抜けるまでに後ろから来た車は10台程度。やっぱり休日の早朝は車が少なくていいなあ。
太田の韮川周辺はすごく走りやすくてお気に入りです。で、韮川駅で初めて踏切に引っかかります。ずっと久喜に住んでたから東武伊勢崎線は馴染みがあるけど、これって東武伊勢崎線なんだね、知らなかった!




渡良瀬川を渡ってからは足尾300のコースを逆から走っていき、高津戸峡の脇の道に向かいます。
あの頃はこの辺りの地理感ゼロで、ひたすらキューシートに従って走っていただけだったけど、よく来るようになってからは「あ!この景色見たことあるなあ!」って感じで自分の中の地図がつながっていきます。この感覚すごく好きだなあ。


高津戸峡は先日も通ったけど、相変わらず緑が生い茂っていていい感じに渡良瀬川と橋が見下ろせる場所がないのでさらっと走ります。
緑に囲まれていてすごく涼しくて良い道です。




今回は小平の方へは行かず、国道122号線の渡良瀬川を挟んで反対側をずっと走って草木湖を目指します。
大間々駅から上神梅駅の方へ向かう道の途中でわたらせ渓谷鉄道を見かけたので写真を撮ります。(分かりづらいけど青い屋根の家の上です)




上神梅駅の東側にある貴船神社。いつも122日光方面から来る時に看板は見かけていたんですが、ここにあったのね。
今回は神社はスルーして、奥のトンネルをくぐって北上していきます。




トンネルを過ぎると道幅も一層狭くなり、少し林道感が出てきましたが県道です。
カーブ看板もあるよ!微妙なのぼりですが、せいぜい2~3%程度なので私でもそんなに苦労することなく登れました。




あんまり川がよく見えるような開けた場所はありませんでしたが、反対側に国道122号が見えます。
反対側はブンブンとバイクが集団で爆音を鳴らして走っていたけど、こちら側はすごく静かで時々鳥の鳴き声が聞こえるだけ。貸し切り状態なのがたまりません。




この辺りは川が向こう側へ流れているのが見て分かるような構図かも?




水沼駅を過ぎると県道は122の方へ向かってしまうため、脇道にそれて渡良瀬川の左岸を北上していきます。ここで少しキツめの坂が出てきましたが、すぐに緩やかになりました。この辺りでちょうど前を走っていたらしい高校生だか大学生だかの2人組に追いつき追い越ししたのですが、ちょっと張り合って立ちこぎで追いかけてきました。普段から坂を全力で登る民じゃなければきつかろうて…。我々貧脚の民が速くのぼるためには、ゆっくりでも良いから脚をとめずに黙々と登るのが一番よ。うさぎとかめのかめさんよ。


微妙にアップダウンを繰り返しながら進むと、大畑花桃街道という看板を見かけました。
今は5月なので緑一色でしたが、確かに道沿いにはたくさんの花桃の木が植えられていました。思わぬ穴場を見つけたので、来年の花桃の時期に通ってみようかな。
標高差がある集落で上から花桃に囲まれた道を見渡せる東秩父の花桃の郷も良かったから改めて推しておきますが。


この辺りはもう田植えが終わっていますね。職場のあたりは田植えが遅い土地なので、やっと田んぼに水が入り始めたところです。田んぼに水が入って、その水に景色が映り込んでいる姿は大好きです。




林道松座線というところに入り込み、ひたすら草木湖へ向かって北上している途中で滝を見かけました。
特に名前がある滝ではないと思うんだけど、ザーッと水の流れる音と鳥のさえずりだけが聞こえる素敵な空間でした。




もう少し進んでいくと、パッと景色が開けて線路が見えるところへ出ました。
ここで電車が通ったら最高なんだけどなあ…なんて思っていたら、静かな空間の中で遠くからポーッと音が聞こえてきました。まさかと思って少し待ってみたら電車が!なにこのリアルラック。
しかしこれだけの自然の中だから、紅葉の時期に来たらそりゃあもうたまらん絶景なんだろうなあ。これも今年の秋に期待してみることにしよう。時間と脚に余裕がある時は草木湖から122じゃなくてこっちの道で帰ろう。




そんなこんなで自然を満喫しているうちに草木ダムが見えてきました。いつも国道側しか通らないから知らなかったけど、こっち側って結構しっかり集落しているんだなあ。




前回ガレってたから断念した小平座間線の出口はここ。
いつかリベンジを果たしたいと思いつつも、この林道は最高地点の標高が1000m近いのでやっぱり気持ち的なハードルが高め。




ダム管理事務所を少し過ぎたあたりに展望台がありました。
対岸の展望台には寄ったことあったけど、こっちにもあるんだなあ。初めて知りました。




四阿には大きいPさんとイヌーピーが鎮座していました。そして謎のお供え物たち…。




恐る恐る近づいてみると、訪れた人たちがメッセージを残すためのノートが置いてあったため、せっかくなので一言メッセージを残しておくことにしました。
こういうの見るのも書くのも好きなんだけど、有名なところだと常に誰かが見てるから書きにくいし、人目がなくて書きやすいのはちょっとありがたい(笑)




いよいよ草木橋が近付いてきました。
青空でないことがひたすら悔やまれるけど、風のない曇り空の方がこういった赤い橋は幻想的な雰囲気になるとは思っている…。去年の群馬600の碓氷湖の赤い橋然り。




サンレイク草木の前を通って草木橋へ。渡るのは初めて。橋のつなぎめの溝が結構広かったので、自転車から降りてまたぎました。そのまま突っ込んでたらタイヤがはまってすっころんでたんじゃなかろうか。
ちなみに展望台からこの辺りまでの道は全面通行止めの工事をしているみたいなんだけど、休工中で通れるようになっていました。平日だとここは通れなかったのかも?




草木湖を渡ったら国道122号を南下します。
定点撮影ポイントの道の駅富弘美術館。バイクで一人ツーリング中のお姉さんが特等席でごはんを食べていたので、ちょっと離れた場所から。それにしても、乗り物は違えど女性一人でこういうところにいる人には勝手に仲間意識を芽生えさせてしまいます…。男の影響だの誰かと一緒じゃないとだの言われるジャンルだったりもするじゃないですか。私も東堂尽八という男の影響で自転車の世界に足を踏み入れたけど、そこから開拓していって一人での楽しみを見出せたのはやっぱり自分自身の好奇心とかのおかげだし。一人でルートやプランを考えて…というのが苦手な人もいるわけだし、そういう人たちに比べたらその辺は長けているんだろうなあと思っています。実力が伴いきれない貧脚の民だけど。


ちなみに富弘美術館のサイクルラックは撤去されていました。まあ以前からお試しで設置して使用感を募集してるようなQRコードとか貼られてたしね。でも毎回寄っているのでちょっと残念でした。




さて、10時になったところで小腹も空いてきたので、ずっと気になっていた丸美屋自販機コーナーに立ち寄ります。
この道を通るたびに気になっていたんですが、いまいち場所を把握していないせいで、下り基調だから毎回さーっと通り過ぎちゃうんですよね。
でも今回は違います。ここを目的地として組み込んでいたので、絶対に食べます。
ずっとホットサンド気分で走っていたのですが、ラーメンロスもあるので唐揚げラーメンにしました。500円玉が使えないので飲み物を買ってお金を崩して、いざ満を持して…!




職場からは相変わらず外食禁止令が出ていますが、ここは外の席もあるし、テイクアウトでイートアウトなのでセーフセーフ。
麺自体はあまり味がありませんでしたが、胡椒が置いてあるので胡椒をふって食べました。写真では麺をひっくり返していないので写っていませんが、ワカメやシナチク、ナルトやタマゴも入っていました。そして何よりも唐揚げがおいしい。冷凍唐揚げの味が結構好きなんですけど、そんな感じの味がしました。おいしい。米も食べたくなる味。




これでひとつ目的を果たしたのでもうそのまま帰ってもいいかなあという気分だったんですが、せっかく涼しいし、最近自分で引いたルートをろくに完走せずに引き返すことも多いので、もうちょっとしっかり走ってみることにしました。
水沼から県道257号を通って上田沢へ。しょっぱなから10%超の上り坂だったので「やっぱり帰ろうかな」なんて考えてしまいましたが、坂の終わりが見えたのでとりあえず進んでみることに。




道中で交通安全祈願のしめ縄がされている亀石なんてものを見かけました。石だけじゃなくて、離れたところにも縄が。




じわじわと緩やかな坂をのぼって、確実に標高を上げていきます。
この辺りの雰囲気は、栃木県道15号の思川沿いを走っているような感じでした。
バキッと音がして、そっちを見たら猿の集団が木の上からこっちを見ていたのにはビビリましたが。やっぱり野生動物って何をしてくるか分からないからこええ~!




民家が見えなくなると道幅がグッと狭くなり、斜度も上がります。8%前後の坂ですが、重量級にはとてもツライ…。車も自転車も通らないから、貸し切り状態で走れることだけが救いだわ…。




グーグルマップ上では見つからない分岐に出ました。ちなみにツーリングマップル見たらちゃんと道が表示されていました。さすがツーリングマップルさん、旅する者の味方!
もちろん他の道に抜けられない上り坂を喜んで登るようなタイプではないので、左を選びます。




ここからは写真のなさで察していただきたいのですが、なかなかにきつい坂でした。
きついといっても8~10%前後くらいなので別に激坂ではないのですが(私の感覚では5%をこえたら激坂ですが)、とにかく体が重くて進まない。あれ?8%ってこんなにきつかったっけ?っていう感じ。あと何キロ続くんだろう…と思いながらノロノロと進むしかありませんでした。
なんとか無事にてっぺんのくず葉峠に到着。標高845m、大分登ってきました。




下り始めてすぐに住宅が何軒か見え始めて、アレ?と思ったらどうやら別荘地帯だったみたい。軽井沢の町道三度山線みたいなもんかな。
下りもやっぱりそれなりに急な坂で、しかも標高が高いものだから空気がひんやりしていて気持ちよかったです。




下りの方が距離も短く、あっという間に県道62号に出ます。これを北に行くと沼田。近いようで遠い沼田はすぐそこ。うーん、地理の神秘。
地理ガバなので桐生は隣町くらいな感覚ですが、桐生は隣町なのに桐生と隣町の沼田は遠く感じる。まあ桐生はなぜか2つに分裂しているので、やたら広い感じがするだけなんだけど。多分桐生と桐生の間に挟まれたみどり市はオセロ理論的に桐生になるからめちゃくちゃ広く感じるんだろうなあ。


県道62号から国道122号まではほとんど下り。ちなみにすべて下りとは言ってない。
ちなみに去年もこの道を走っていて、密かに二度と走るもんかと誓っていた道なのでした。
良い景色、(地図を眺めた時に他の道につながるという意味で)良い道に罪はない。でも坂は急で怖い。絶対に反対側から登りたくない。そんな感じの坂。登ってくる人何人か見かけて、何だこの人たちは……普通ではない……と思ってしまったけども。




まっすぐ進めば1kmちょっとの距離を無駄に登って無駄に走って20kmちょっと走って、無事に国道122号に戻ってきたところで道の駅くろほねやまびこで久しぶりのソフトクリームにありつきます。
ソフトクリームを食べたのは多分アタック愛鷹の青富士ソフト以来だ…おいしい…やはり自転車にはソフトクリーム。
ちなみに何度も寄ってるわりに初めて知ったんですが、道の駅くろほねやまびこの四阿にある自販機、食べ物の自販機もあるんですよ!(写真奥に写ってるやつ)売店の方にしか行ったことがないから知らなかった!
ちなみにここの道の駅には黒保根やまびこアイスというものがあるそうです。これも知らなかった!ソフトクリーム派なのでソフトクリーム注文しましたけどね。
ちなみにここもサイクルラックがなくなっていました。




さて、ここからは埼玉に帰ります。走り慣れた道なので、ここから利根大堰まで地図を見ずに帰れるのですが、日中に狭い武蔵大橋を渡りたくないのと、武蔵大橋群馬側は微妙に左カーブ激坂があるので出来れば早朝深夜以外は走りたくないのです。
赤岩渡船もひとつの手ではあるのですが、刀水橋で利根川右岸に渡って帰るのが一番いい感じ。
いつもは県道2号を経由して国道407号に出て、交通量の多い407を怯えながら南下していたんです。でも今回は親切なフォロワーさんが桐生から刀水橋までのルートを引いてくださったので、さっそくそのルートを使って刀水橋を目指してみました。
で、この道が走りやすいこと走りやすいこと…。交通量の少なさもそうですが、曲がる回数が少ない。道も広めで走りやすい。こんな道があったなんて知らなかったよ…!これはもうリピートして道を頭に叩き込むしかありません。


そんなこんなで刀水橋に到着し、あとは向かい風の中とろとろと家に帰りました。
久しぶりに引いたルートをきっちり走ってしっかり獲得標高も稼げたライドとなりました。





*****



×

非ログインユーザーとして返信する