自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

【旅ログ8-5】上信越秋旅行5日目・グルメがない!

4日目の続き。



最終日の朝を迎えました。
電気をつけたまま布団も掛けずにベッドの上で大の字で寝ていたことに気付いたのが4時。そこから二度寝は出来ませんでしたが、この日は130kmほど走って前橋まで戻るだけなので、宿で朝食を食べてから9時頃に出発することにします。


この日は天気予報に傘マークもついていましたが、山岳コースでもなければ、景色も特に見どころがあるわけでもなくただひたすら国道17号を走るだけなのでまあ良しとします。


朝から雨が降っていたら、自転車も輪行袋に入っているし、上越線一本で帰れるからそのまま電車で帰ったかもしれないけど(笑)
曇り空でしたが、雨は降っていません。なので、宿をチェックアウトしてから自転車を準備します。まあその最中にぽつぽつ雨が降ってはやんでを繰り返していたのですが…。
本格的に降るのは17時頃からみたいなので、レインウェアも輪行袋も宅急便で送る袋に詰め込んで、近くのコンビニで受付します。100サイズなのにパンパン。バッグを持つとずっしり。こんな大荷物を持ったまま4日間移動してたなんて、我ながら感心です。
お土産をいろいろ買って帰りたいので、予備のブレーキシューや工具が入った袋だけのペチャンコのサドルバッグと何も入ってない空のリュックを背負って走り出します。




走り始めるとまた微妙に小雨ですが、霧雨でもなければそんなに濡れないので、気にせずに走ります。それにしても脚が疲れすぎて、もはや平地を走ってるだけなのに重くて重くて仕方がない…。
浦佐駅から15kmほどのところに、3日目に食べはぐった新米魚沼産コシヒカリのおにぎりやさんがあります。
塩おにぎりと牛肉辛味噌おにぎりを買って、朝ごはんは食べたばかりなのでリュックに詰めて出発。




なぜか17号から外れるルートを引いていたんですが、道の駅南魚沼に寄りたかったのでまたすぐに17号に復帰します。謎の遠回りをしてしまった…。




道の駅南魚沼に到着。
それにしても、どうもお腹の調子がよろしくありません。多分…というか間違いなく、前日のお昼に飲んだガムシロップ入りの牛乳が美味しすぎて、夜から出発前にかけてガムシロ牛乳を1リットル飲んだせいに違いありません…。今日は激坂もなく三国峠だけが唯一の登り(と思っていた)なのに、思いがけない超級腹痛峠です。




こんなんじゃ全く栄養を取り込むことも出来ないので、さっき買ったおにぎりと、米粒入りの新潟産コシヒカリソフトを摂取することにします。ちなみにこのコシヒカリソフトはメイドイン富山(^o^) モナカもあるよ!



塩おにぎりは米の味がしっかり分かるくらい美味しかったです。おにぎりってなんだかんだで塩おにぎりが最強だよなあ…。
そして、おにぎりを1つ食べてからアイスを食べます。このテのソフトクリームは溶けにくいので、ちゃんとご飯を食べた後にデザートです。ていうかお腹ぴーぴーなのにこんな冷たいもの食べて大丈夫なの…?
うん、お茶はホットなので中和されます。




アタック日本海で吹雪と雨でボロ雑巾になっていた時に命を助けられたファミマを発見。いつの間にか雪から雨に変わっていたせいで冬グローブがびしょぬれになっちゃって、指先の冷えが止められなかったんだよなあ。懐かしいです。
店員さん、あの時は床をぐしょぐしょに濡らしてしまってすみませんでした。しかも完走できませんでした…。



それにしてもなんだかこの日はこの5日間の中でも一番風が強い日でした。しかも向かい風。これからひたすら南下するのに南風だなんて…なんてこった。
すっかり忘れていましたが、これからトンネル地帯に突入するのでリアライト用の電池を買っておきます。朝コンビニをのぞいたら結構高かったので、100均の場所をチェックしておいたのです。電池は消耗品なので質より安さです。


棚田最高に美しい。北の方はだんだん青空が見えてきました。




実はまだ腹痛峠を越えられていなかったんですが、13時をまわってようやく落ち着いてきました。峠のピークは越えた。よし。
道の駅みつまたでサドルバッグとリュックいっぱいにお土産を買います。笹だんごカントリーマァム、チョコの代わりにあんこが入ってて思った以上に笹だんごだった…美味しかった…。




ここの道の駅には足湯もあります。店内では足拭き用のタオルも販売されていました。




お土産を詰めて、牛肉辛味噌おにぎりをお昼ごはんとします。
食べているとネコが寄ってきて、足元でずっとにゃーにゃー鳴いていました。そんなに催促されてもやらんからな!なぜならネコが食べちゃいけないものが分からないから!犬派だから犬が食べちゃいけないものは分かるけど、ネコのことは分からん。でも与えちゃいけないものを与えるわけにはいかんので。




おにぎりを食べていると、群馬方面から夏休み延長中と思しき男子大学生風の二人組がフラットペダルに大きなリュックを背負って現れました。
「風がつえ~!逆方向で良かった~!」というような内容の話をしていました。下り基調追い風とか、それはそれは快適な走り心地でしょうな~!心底羨ましい!今から私はもうすでに終わった脚でのぼりながら向かい風と戦うぜ……。


出発の準備をしていると、自転車に興味津々のご夫婦に話しかけられます。
旅行中であること、今回の旅でまわった場所の話などをすると「良い趣味だね」と言ってもらえてすごく嬉しかったな。この辺の人なのかもしれないけど、行った場所のことを全部分かってもらえるのも、その場所の素晴らしさを共有できてる感じがして嬉しい。ドライブとかが好きな人だったのかなあ。



さて、工事による片側交互通行でのぼりでそこそこの長さがある三俣スノーシェッドを出来る限りのダッシュでくぐりぬけ、アタック日本海ではトンネル内で滑って転んでチェーンが外れるというトラウマ級の出来事があった二居トンネルへ突入します。
(この写真のトンネルの次のトンネルが二居トンネル)




空はわずかに青空がのぞいています。




標高1000m近くまでのぼって、ようやく三国峠もすぐ目の前かなと思いきや、火打峠なる標識が……。ええ、ここからなぜか下りなのです……あと少しの高さまでのぼったのに、下りなのです……。
アタック日本海の時にはこんなにアップダウンがあった印象はないんだけど。恐らく下りの吹雪で視界を奪われてなかなか先に進めなくて、逆にのぼりの方が走りやすかったからかもしれません。下りで苦戦してたから、こっち側からはのぼり一辺倒だと錯覚していたに違いない。




Naebaまで来ました。初めてここに来た時には「おお!テレビとか旅行雑誌で見る場所だ!」と感動したものです。ここまで来たら県境もあと少し。




それにしても前方にものすごーく重たそうな雲が見えます。まさか雨が降ってたりとかしないだろうな…。




さてさて、三国トンネルまでやってきました。
ちなみに旅行中の10月1日に、新三国トンネルのトンネル貫通式が行われていたようです。通行可能になるのはいつからだろう?ちょっと広めの歩道とかが設置されてたりしないかな?それだけで群馬新潟の行き来のハードルが大分下がるような気がします。




ちなみに平日昼間なので、はたらく車のトンネルの往来が多いのでは…とめちゃくちゃびびっていたんですが、湯沢を過ぎてからほとんど車の通りがなくて、トンネル走行中に後ろから車が来ることは一度もありませんでした。交互通行だった三俣スノーシェッドの時くらいかなあ。オフシーズンの平日ってこんなものなの…?



さて、群馬県に戻ってきました。前橋まではまだ60km強ありますが、下り基調です。




雨こそ降っていないものの、赤谷湖はまっしろ。4月末は雪が降っていてもあんなに良い景色だったんだけどなあ。




ここからはアタック日本海のコースをなぞりつつ、大正橋から利根川CRに入って帰る予定なんですが、みなかみは有数のグルメスポットがあるのでその一部を堪能しようと思っていました。
去年の12月に存在を知った、阿部りんご園のアップルパイ。私、アップルパイが大好きなんです。りんご自体も好きなんですけど、アップルパイ本当に好きなんです。
大分時間が遅くなってしまったんですが、閉店時間の17時には間に合いそうです。
前橋に着くころには真っ暗になってそうですし、もしかすると雨が降り出してしまうかもしれません。でも、ここまで来たら濡れてでもアップルパイが食べたいです。


道中の道の駅月夜野矢瀬親水公園で道の駅スタンプを回収。



予想外のアップダウンとぽつぽつ降り始めた雨に苦しめられつつ、16時半に到着。
やった、間に合った!と思って自転車を停めて店内に入るための準備をしているとお店の方が中から出てきます。




「アップルパイですか?今日もう終わっちゃったんですよ」



まじか……まじか……疲れ切った脚で頑張ってアップダウンに耐えてきたのに……大した雨でもないけど頑張ったのに……ご褒美なしか……悲しい……悲しみしかない……。
大好きなアップルパイが食べられなかったことや、寄り道をしなければあと1時間は早く帰れたこと、雨に降られることもなかったかもしれないことなど、なんか色々考えてたら涙が出てきそうになりました…。


もはやグルメなどなくても構わん。一刻も早く帰ってやる。
ここからはもう力の限り漕ぎました。途中、17号は微妙にトンネル地帯ですし、大型車の通行も多いですし。綾戸のあたりののぼり基調のトンネルの路肩の砂でスリップして転びそうにもなりました。幸い左側に倒れたのと咄嗟に足がつけたので、左肩から腕にかけてを壁に打ち付けるくらいで済みましたが。


群馬県庁が見えるとなんだかほっとしました。
真っ暗な利根川CRのステルスランナー達に怯えながらも、りんご園から駐車場までの50kmを1時間半で帰ってくることが出来ました。




駐車場まで帰ってきて、今回の4泊5日の旅行は無事に終了。最終日の山場は三国峠くらいかと思っていましたが、結局この日も1500m以上のぼるはめになっていました…。
それでも大きな怪我やトラブル、悪天候に見舞われることもなく、とても楽しむことが出来ました。ただ、初日から脚が終わってしまっていたのは、間違いなく体重増加や夏場のおさぼりによる弱体化が原因だと思うので、また地道に減量に励みたいと思います。


来年も春先くらいに良い景色めぐり旅行が出来るといいな。




*****




5日間の累計走行距離は638.4km、獲得標高は10,457mでした。
SR600とかこれを3日とかで走っちゃうんでしょ……化け物かよ……。ツーリスト部門なら私の脚力でもまあまあ人権あるライドが出来そうだからともかく、ランドヌール部門とか一生かかっても無理……。

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