自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

残雪期の四阿山【登山】

3/10は群馬と長野の県境にある四阿山に行ってきました。
前日の夜にまた突然突発性難聴の症状が出現して、かなり気分は萎えてしまっていたんですが、とりあえず朝起きたら今回は違和感は残っているものの耳鳴りはなかったのでとりあえず行ってみることにしました。途中で酷くなったら引き返そうって感じで。


どうしようかなと朝もだもだしていて出発が30分ほど遅れました。途中で眠くなったのもあって仮眠したりして、スタート地点のあずまや高原ホテル(現在は閉館して跡地)に到着したのが8時くらい。ホテルが閉館しているのでトイレはありません。必ず寄りたくなっちゃう八ッ場の道の駅で済ませましたが、嬬恋にもコンビニがあるのでそっちの方が駐車場からはより近いです。
このあずまや高原に向かう道、2019年の中央アルプスの時に初めて通った道の近くだったかな。嬬恋村から鳥居峠を越えて少し下ったところの分岐の先にあります。
ちょうどこの辺りから気温も高くなり始めていたので、駐車場までの路面状況も特に問題ありませんでした。
自分の他にはすでに車が3台。そのうち2台はちょうど準備をしていて、同じようなタイミングで出発。8:20くらいだったかな。




まずは緩やかな別荘地帯を通過。




10分弱歩くと四阿山登山口のゲートが見えてきました。




そこからさらに10分ほど歩くと、木々の合間から景色が開けていくのが見えました。




木々を抜けると目の前に広がる景色。
ほぼ同じようなタイミングでここに出た他の登山者と「いい天気ですね」とか「暑いくらいですね」とか話しながらハードシェルを脱ぎます。




トレースはしっかりしていて、ちゃんと辿っていけば踏み抜きはありませんでした。日中の暑さで溶けた雪が深夜早朝の気温で凍ったようで、アイゼンの爪がしっかりと刺さって足音が心地よい感じ。
そして振り返ってこの景色。こんなところで尻ソリしてみたいなあなんて思いました。来年は絶対買おう。




ふと西を見るとぼんやりと浮かび上がる北アルプス。いやもう最高すぎる。この景色が見られたからもう症状悪化して今から下山することになってもいいかもしれない。




実はこの四阿山、山頂まで約900m登らなければなりません。今まで挑戦した雪山の中でも一番タフです。特にこの序盤の坂は緩いようで地味にきついのです。登山してる感というよりは、ひたすら真っ白な斜面を登っていく感じが強いので、気持ちが折れてきます…。




でも大丈夫、左を見ると素敵な景色が待ってるからね。




こっちはカメラで撮影したやつ。望遠レンズ持っていけばよかった~!っていうくらい雪山の凹凸がすごかったのね。雪のない部分との境目が赤紫色にぼや~っとしてるところもなんだか幻想的で最高だった。このぼやぼや感は気温が上がってきたからこそなのかな。




最高すぎて同じような写真ばっかり撮っちゃう。




右を向くと浅間山。この角度から見るのは初めてで新鮮。




開けた場所から1時間弱登ると樹林帯へ。葉はないけど。
それにしてもここまでほぼ無風だったので、かなり暑く感じました。




動物の足跡が綺麗についてる。足跡はたくさん見るけど、動物自体を見たことはないんだよなあ。




雪山恒例のすごい埋もれてる案内板。




少しずつ雲が出てきました。予報で12時くらいまで薄曇りなのは分かっていたから仕方がない。お昼過ぎの天気に期待かな。




この辺りはまた一段と斜度が上がるので、少し登っては休憩。




そして振り返っては景色に癒される。




うう…最高だ…来てよかった。




ハードな斜面を登ること約1時間、やや森林限界めいてきたかな?ということはもうすぐ山頂か!?




不滅のあなたへ第1話風の道しるべ。




同じような写真ばっかりだけど、見える景色が広がるたびに、より高いところに登ってきたんだなあって感じがします。




ほぼ同時刻にスタートして、斜面であっという間に姿が見えなくなってしまった先行者の姿がまた見えるようになってきました。ここまでずっとその人たちしか見かけなかったし、人の姿が見えると少し安心します。




振り返ると浅間山!広大だ!




なんか写真がすごい斜めになっちゃった。




浅間山。




11:11 なんとかきつめの坂も越えて、ここからは山頂直下まではなだらかな道(のはず。地形図を見た感じは…)
目の前に山頂が見えますが、意外と遠く感じます。地図のコースタイム的には15分くらいで着くっぽいけど。雪山はコースタイムの1.3~1.4倍で計画を立てていますが、これだけ踏み固められていて歩きやすい道だとほぼコースタイム通りの時間で到着できると最近分かってきました。




犬の足跡?犬???と思ったけど、犬を連れている人がいたので間違いなく犬の足跡。




木から大量に垂れ下がる氷柱。




11:21 山頂まで0.7km!(この時点でさっきの場所から10分経過しているのであと5分で山頂に着くわけがなかった!)
時間に余裕があれば根子岳も行ってみたいなと思いましたが、そんな時間はなさそうです。




山頂目指してどんどん進むぜ。




山頂が見えてきました。あとはこの痩せ尾根を登っていきます。
さっき遠くから見た時ほど急な感じがしなくて安心しました。疲れるのは疲れるけどな!




疲れたので途中で根子岳方面の写真を撮ってみる。雲と山の間の青空が少しずつ広がってきたかな…?




11:40 四阿山登頂!駐車場から3時間半弱。よく登ったよ~!
山頂は広くはないですが他に3人ほどいて、その中の一人が写真を撮ってくれました。ありがとうございます。どこから登ってきたんですか~なんて話をしている中で、パルコール嬬恋からゴンドラで標高2000mまで登って来られると聞いてちょっとショックでした(笑) そんな方法があったなんて!知らなかったよ!




恒例の埋もれてるやつ。




山頂からの眺め。北アルプスほんとすごい…最高…。




根子岳と。




ズーム。




こっちは嬬恋方面。




遠くばっかり撮りたくなっちゃうけど、真下の景色もすごいのよ。浅間山が見える角度で一枚。




登って来た道。




12時頃から晴れる予報だったから少し粘ってみたけど、まだ少し曇ってたし、帰りもあまり遅くなりたくないのでぼちぼち下山。
山頂ではなく途中の緩やかなところまで下ってから昼食。クラムチャウダーのスープリゾット。食後のキャラメルマキアートをキメてから下山。ちなみに山頂から食事を終えるまでの間にもまた数人の登山者を見ました。平日だけど意外といるもんだなあ…。というかみんなスタート遅めなんだね。




帰りは太陽も出て、雪が眩しすぎるのでしっかりゴーグルをつけて歩いていきます。(ちなみに日焼け止め忘れたせいでガッツリゴーグル焼けしてしまいました。マスクをする時代でよかった…)
ふと空を見上げると日暈が見えました。なんとか写真に納めたくて、適当に何枚か写真を撮りました(眩しいのと明るすぎるので画面が全然見えなかった)
カメラでもちゃんと撮れないかなあと思ったんですが、AFだと撮影出来ないし、MFだと周りに良い感じの対象物がなくてピント合わせも出来なかったのでスマホで撮ったやつだけです…。




だんだん青空が広がってきました。




やはり青空ってのはいいもんだ。




どんどん晴れろ。




樹林帯まで下りてくるとこの青空。山頂にいる時にこの青空だったら本当にもう言うことナシだったんだけどな!でも仕方ないね!またくればいいよね!登り辛すぎるけどね!




13:23 牧場の柵が見えてきました。
下山は速いけど、いつも足指に巻いている擦れ防止テープがはがれてきているようで、体重のかかる親指に水ぶくれが出来はじめていてつらい下り坂でした。ソリがほしい。スキーで下りている人がほんとに羨ましい…。




浅間山からは噴煙のような雲が山頂からちょろっと出ていました。




よき青空だ。さらば四阿山。のぼりは辛いけど、景色は最高なので来年ぜひまた来たい。




ちなみに気温が上がりまくって下山時には雪が溶けてシャーベット状になっていました。滑るし重いし埋もれるし良いことなし…ですが、これが残雪期ってやつなのかなあと思いました。寒いしリスクもあるけどやっぱり厳冬期が楽しくて良いなあ。
そして間もなく別荘地へ向かう林の中へ。




14:06 木々の中を20分ほど歩いて登山口に到着。朝は写真撮らなかったけど、車道は綺麗に除雪されてるでしょ?(笑)
片づけをしていると、2人ほど下山してきました。ここでトイレは利用できないので、片付けをしたら早々に帰路につきます。




ちなみに四阿山の山バッジは冬期は菅平高原の売店か嬬恋村観光案内所、パルコール嬬恋で入手することができます。
あずまや高原から菅平高原に抜ける道は3月いっぱいまで車、原付は通行止めとなっているため、一番近い嬬恋村観光案内所に寄ってみました。
せっかくなのでいろんなパンフレットももらってきました!山バッジを買ったらおまけで愛妻の丘からの星空のポストカードも付けてくれて嬉しかったあ~。




帰りはまた3時間半かけて帰りました。疲れた~。
最近ぐぐっと気温が上がって、雪は溶けて歩きにくいし、雪崩も怖いので今期の雪山登山はこれでおしまいです。この週末に職場の人たちとスノーハイクをしてきたのでそれが雪納めになりそうです。(最近疲労が酷くてアップ遅れまくりですが、後日ブログを書きたいと思います。)
この冬から始めた雪山登山。自転車とはまた違う絶景を見せてくれる場所にたくさん行くことが出来ました。来年以降も続けて行けそうな良い趣味に巡り合えたなと思っています。
暖かくなってきたのでこれからは自転車シーズン!!
(4月にロングハイキング大会にエントリーしてるので少し山歩きの練習はしたいと思ってます。きっとローカットハイキングシューズがすごく軽く感じるんだろうなあ…)



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