自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

BRM1003アタック善光寺400km

10/3にオダックス埼玉主催のアタック善光寺に参加してきました。
もともと5/10開催予定でしたが、延期で10月頭の開催に。中止になったブルベもある中、無事に開催されて良かったです。ありがとうございます。


さて、ブルベとしては3月末のアタック愛鷹以来、約半年ぶりです。
今年は個人的にもあまりロングライドはしていなかったので、正直完走できるかめちゃくちゃ不安でした。
最近自転車に乗る頻度が少ないこともあり、今の時期の装備もいまいち把握しきれず。まあとりあえず日中はのぼりもあるし、長野の山の中じゃなければ標高も低めで暑いだろうと考えて、半袖で腕出し。(駐車場に着いたら足を出してる人はいても腕を出してる人はいなくてミスったかなと思いました)


6時スタートで今回はブリーフィングがないため、いつもより気持ちゆっくり家を出発。
到着して準備をして受付。まもなく出発時間になったため、順次スタートです。




今回、少し仕事が忙しいのと仕事が終わった後疲れて何も出来ないことが多かったので、準備は何もかもが直前。いつもだったらそれなりに確認するコースプロフィールもほとんど確認せずの参加となりました。なんとなくざっくりと到着予定時間なんかを計画したら、あまりに余裕がなさすぎる感じで焦りました。


越生を出発して、まずは藤岡を目指していきます。
この道、ちょっとした坂道なのかと思いきや、しょっぱなから意外とガッツリ登らされました。ひどい。
てっぺんには松郷峠と書いてあったので、ここが噂の松郷峠なんでしょう。小川から定峰峠に行く時に看板は見たことがあったんですが、松郷峠走るのは初めてなのです。いきなりのぼりだったので、この時点で周りにはほとんど誰もいなくなってしまいました(笑)




小川町に下りてくると、あちこちに彼岸花が群生していました。そういえば今までに彼岸花を見に行くライドとか一度もしたことがないかも。
あと、どこを走っていても金木犀の香りがすごかったです。金木犀って目に見えるところに花がなくても香りはどこからともなく漂ってくるよね。好きな香りなので個人的には大歓迎ですが、苦手な人にはちょっときついこのシーズン。




藤岡を目指して北へ北へ進んでいきます。
今回のアタック善光寺で走った道は、半分以上は過去に走ったことがある道だったので全体的に走りやすかった印象です(速く走れるとは言ってない)




神流川を渡って群馬県に突入。




藤岡からは今回最初の難所である碓氷峠を目指すべく、富岡へ向かって行きます。
地味に碓氷峠に至るまでにのぼりが多いので、もうすでに満身創痍です。50km地点くらいで後発の6:30スタート組に抜かれています。


8:49 PC1(62.0km)に到着。貯金は1時間20分。
今回はコロナ対策としてPCのコンビニは後半のみで、前半はQPとなっています。ブルベカードに問題の答えを記入して再出発。




それにしても、コンビニPCがないのって自分にとってはすごく不安要素なのです。普段から出来るだけコンビニには寄りたくないと思っているので、強制的に寄らされでもしない限り、立ち寄ってちゃんと補給が出来ないんですよ。トイレとかも別に我慢しようと思えば出来るわけだし。うーん。


小腹も空いてきたこともあって、本格的なのぼりが始まる前に70km地点くらいの富岡のコンビニでおにぎり2個食べて、ゼリードリンクをポケットに突っ込んでおきました。交通系ICカードを使ったら残高が12円しかなくて恥ずかしかったです。


さて、気を取り直して碓氷峠を目指します。
妙義山が見えてくると、いよいよ近いなあという気がしてくるね。




国道18号に出ると交通量も増えます。
後ろに自転車が付いてしまいましたが、私はのぼりは遅いし、かといってなかなか抜かしていってくれる気配がないのでおぎのやにピットイン。ここの力餅好きなので買って食べようかなとも思ったんですが、アレなかなか重量があるんですよね、美味しいんだけどね。ということでまたの機会にしました。
飲み物だけ一本飲み干して、のぼりに備えます。




今回最初の難所である碓氷峠。
碓氷峠自体は何度も来ているし、距離は長いが勾配が緩やかで初心者向けの峠という印象。……があったのですが、とにかくめちゃくちゃキツイ。暑さも斜度もないはずなのに。体重増加と腰痛が原因に間違いないんですが、3%でインナーロー使っちゃうからね。しかもリア32T。貧脚にもほどがあるでしょ…。ちなみにこの時点で7時スタートの人に抜かれています。まだ100kmも走ってないのに\(^o^)/


体重増加は置いといて、腰痛については日々ストレッチをするように心掛けて少し軽減してきたと思ったのに。坂をのぼるとなんで腰が痛くなるんだろう。まさか碓氷峠で5回くらい足をつくことになるとは思わなかったよね……。
あ、ちなみに紅葉は上の方もまだでした。




のぼりながら「そういえば今年一回も軽井沢に行ってないし、DNFして軽井沢で美味しいものでも食べて帰るか?」と真剣に悩みました。でも今年400kmこれしかエントリーしてないし。メダルのデザインかっこいいから欲しいし。とりあえず折り返しまでにどうするか判断しようと決めて、とりあえず先へ進むことにしました。




碓氷峠をのぼりきって安心するのはまだ早い。私は知っているぞ、追分までは地味にのぼりが続くということをな……。
この後は浅間サンラインを通って上田を目指していきます。名前は知っているけど初めて通る浅間サンライン。目の前にはのぼり坂が見える気がするけど、碓氷峠からQP2まで下りだということを知っているぞ。つまり、ここを耐えればこの後は下りなのだ…!




案の定、少し登った後はご褒美ダウンヒル。これは本当にありがたい。さっきまでののぼりの疲労感と腰痛がこの下り区間で少し軽減したような気がします。そうなれば、先へ進むしかあるまい。
ちなみに曇りの標高1000mから十数キロ半袖でダウンヒルしたのでめちゃくちゃ寒かったです。でもブルベの時ってウィンドブレーカーを着るにしても反射ベストを脱がないといけないからついついこまめな装備調整を怠ってしまうのよね。だってどうせ上着を着てもこの後また脱ぐことになるんだし。


13:35 PC2道の駅雷電くるみの里(133.5km) 貯金は変わらず1時間20分。
詳細な予定を立てる暇がなくてざっくり14時半くらいかなと思っていたんですが、思ったより早く到着できました。
未訪問の道の駅を通るって知っていたから、ちゃんと道の駅スタンプ帳を持ってきていたのです。スタンプ回収できてほくほく。
9時半頃のおにぎり以降なにも食べていなかったのでお弁当か何かを買って食べようと思っていたんですが、店内が混んでいたので外の出店で雷電焼きを買いました。
見てくださいこのフォルムを。可愛すぎませんか?ちょっと首をかしげてるところがさらにかわいい。あんこ、クリーム、期間限定の栗の3種類を購入。中にはくるみも入っていて美味しかったです。
くるみソフトも気になったのですが、ダウンヒルで冷えていたので今回は諦めました。




道の駅で長袖のインナーを着ようと思っていたんですが、つい忘れてしまったので諦めてすのまま進みます。そのうちまたトイレ休憩やら補給やらするときで十分でしょう。


14:25 通過チェック(146.1km) 貯金1時間20分。
平坦メインのブルベだとこのくらいの距離走れば2時間は貯金があるはずなんだけど全然ない。後半には約20kmののぼりも控えているので気持ちは焦ります。
しかも安心と信頼のレザインフリーズ。ほんっとお前は200kmもたないよな!!


上田に入ると、中央アルプスの時に通った道を逆から走っていくような形になります。懐かしい景色。上田の道の駅の近くのセンターポールのある嫌なトンネルを通ったり、最終PCだったコンビニを見かけたり、上山田温泉の足湯につかりたいなあと思ったり……(そういえば上山田温泉の顔はめパネルが撤去されていました)


善光寺まであと20kmほどのところで折り返してきた人たちとスライドしたのですが、あまりに速すぎてびっくりしました。仮に同じ一番早い時間の6時スタートだとしたら、この時点でもう40km遅れってことでしょ…やば……はや……。いや、世の中わたしが200km走る時間で300km走る人もたくさんいるから全然不思議なことではないんだけどさ…すごすぎ…。


善光寺へ向かう国道117号は交通量もさることながら、ものすごく絶妙に引っかかる信号峠、突然横断歩道のない場所を周囲の確認もなく横断しようと飛び出すおじいちゃん、むりやり割り込んでくる車など、いろいろ酷い状況でした(笑)
信大前までの10kmちょっとにすごい時間がかかりましたが、善光寺に到着。どこまで自転車で入っていいのかよく分からなかったのでお参りはしませんでした。アタック善光寺なのに善光寺の写真がないってどういうことなの…。




16:53 PC4善光寺休憩所(196.4km) 貯金2時間10分。
下りと平坦で少し貯金が増えたので、残っていた雷電焼きを食べてから出発します。トイレでも近くにあったらインナーを着たかったんですが、見当たらなかったので半袖続行です。あと30kmも走ればPC5がコンビニだしね。(※寒すぎて後悔しました)




ちなみにこのコース、DNFするなら長野駅または上田駅で新幹線に乗るくらいしか選択肢がないのです。その先へ進んでしまうと鳥居峠を越えて嬬恋まで下りなければ電車はないし、なんなら私のペースでは吾妻線の一番近い駅に着いた時点で電車がなくなってる可能性が高いです。ここはある意味決断の時だったんですが、下りと平坦で元気になっていたので先へ進むことに決めました。


ところで国道117号の千曲市方面に向かうためのY字路の信号、全然変わらなくてびっくりしました。10分くらいここにいたんじゃ…?




再び上山田温泉を通って坂城へ。西から東へ向かって走っていると中央アルプスの復路を思いだします。PC5は混雑回避のために2か所設定されていましたが、片方のコンビニは道路の反対側だったのでほとんどの人が左側にあるコンビニに吸い込まれていました(笑) といっても入れ替わりで3人前後がいるような感じですが…。


18:51 PC5ローソン坂城村上店(226.9km) 貯金2時間20分
ここで藤岡以来のごはんにありつきます。やっぱり自転車乗るなら米を食べないとね!おこめおいしい~!日が落ちて大分冷えてきたので、ここで長袖のインナーを着込みます。この後、第二の難関鳥居峠(長野側)が控えているから薄着でも…という感じではあるんですが、さすがに峠のてっぺんで着替えるわけにはいかないのでインナーだけはちゃんと着ておきます。




しっかりめに休憩を取って、貯金1時間50分で再スタート。
写真だといまいちな写りですが、月明かりに照らされた山のかげがとても綺麗でした。少し曇っていたから星はそこまで綺麗には見えなかったかなあ…。




千曲川を渡るとじわじわ登坂開始。
ここから菅平口までは3~5%前後と緩めですが、私は3%ののぼりでさえインナーローを使う女。これが10km、菅平口から鳥居峠までの本格的な登りが5km、果たして鳥居峠に辿り着くのはいつになるのだろうかと時間を計算して気が遠くなりました。おまけに街灯もなく真っ暗なのと、標高700mくらいなのに寒いのと(12℃)、前にも後ろにも自転車の明かりが一切見えない心細さでもたもたよろよろ進んでいきます。「なんかもういっそ上田駅まで下りって電車で帰りたい。」そう考えながらのぼっていました。




菅平口の手前にある自販機コーナーで一息ついていると地元の人らしき車が停まって、「上田インターのあたりで男の人が4人くらいのぼってきてたよ」と教えてくれました。よかった!後ろに人がいる!ということはのぼりの途中できっと誰かが追いついてくれるに違いない!
ちなみにこのお兄さんがなかなかのおしゃべり好きなようで、あそこは通行止めだとかどこそこは迂回しなきゃだとかたくさん教えてくれましたが、コースは決まっているんだよ…悪いね……早く埼玉に帰るだけだったらわざわざこんなキツイところ通らないで碓氷峠通って帰るよ!


菅平口からののぼりはなかなかのものでした。多分ずっと8~10%くらいで約5km。この斜度だと足をついたら乗れなくなってしまうので、時々立ちこぎで腰を曲げ伸ばしストレッチしながらゆっくり登っていきます。これ本当に謎なんですが、さっきまでの3%前後ののぼりとここ、出てるスピードが大体同じくらいなんですよ。意味分からなくないですか?暗すぎて(視覚的に)勾配がよく分からないから、緩めの坂でも上り坂というだけで体が拒否反応を示してスピードが出ない説が濃厚ですが。
きつい坂ではあはあと吐く息がライトで照らされて真っ白なことに気付き、のぼってるからそんなに寒くないけど気温は低いんだなと思い知らされます。標高700~800mで12℃だもん、1300mの鳥居峠はどんだけ寒いのよ??
ちなみに鳥居峠ののぼりで前を走っていた一人に追いつき、後ろからも一人来ました。よかった!ちゃんと他の参加者いた!よかった!


22:11 鳥居峠到着。約257kmかな?
当初立てたガバガバ走行プランだと1時頃到着見込みで最終PCまで余裕がない感じだったんですが、思ったより早く来れました。




嬬恋村の夜間の気温は12℃だと事前に調べていたので長袖ジャージも持ってきていたのですが、さすがに他の人もいる前で着替えるのもなんなので(長袖インナー着てるから半袖から長袖に着替えるだけだけど一応女なので…)、ウィンドブレーカーだけ着込んでダウンヒル。さむい、さむすぎる。なぜ冬グローブを持ってきていたのにダウンヒル前につけかえなかったのか。ばかなのか。


国道406号は通行止めによる迂回路が設定されているため、パノラマライン南ルートへ入ります。パノラマラインは時計回りでしか走ったことがなかったので、逆回りはとても新鮮。
結構アップダウンなイメージがあったのですが、反時計回りだと思ったほどののぼりはなくて助かった~。途中でただ今の気温8℃と表示されていたことには気づかないふりをしておこう。




南ルートの起点まではいかずに途中でパノラマラインを離脱して国道406へ復帰します。
それにしても国道までのダウンヒルでめちゃくちゃ冷えてしまった。おまけにここからは下り基調。コンビニは嬬恋大笹と万座鹿沢口駅前のセブンくらいしか思い当たらなかったので、より近い大笹セブンで着替えと暖を取ることにしました。
長袖ジャージに着替えてちょっと暖かい飲み物を…と思ったのですが、次のPCまで50kmくらいあるし、この辺のコンビニは24時間営業じゃないところも多いからなあ。ちなみに店内は暖房が効いていてあったかすぎたのでイートインでカップラーメンをキメました。わーい!ブルベカップラ達成!




カップ麺食べて外出たら寒すぎて歯がガチガチいうのが止まりませんでした。
なので下り基調だけど体を動かさねば~!ということで自転車を漕いで下ります。うーん、やっぱり体を動かすとあったかい!ちょいちょい工事信号にひっかかりましたが(笑)
一気にラストPCまで、と思っていたんですが、微妙に眠気が襲ってきたので八ッ場の道の駅で仮眠。サイコンの充電をしながら15分タイマーをかけて、ベンチに座って目を閉じました。
何台か自転車が通り過ぎる音を聞きながら、いよいよこれは最後尾かもしれないなあなんて思っていると目覚ましが鳴ります。風も強くなってきたので、トイレだけ済ませて30km先の最終PCを目指しました。


夜の不動大橋かっこいい。




目を閉じて休んでいただけでしたが、少し眠気が取り払われてフラつくこともなくなったので、一気にPCを目指します。ここからは概ね中央アルプスと同じルート。
下り基調ながらも微妙なアップダウンに苦しめられながら、2時ちょうどに渋川市にイン。


2:22 PC6ローソン渋川金井西店(330.2km) 貯金1時間40分
案の定誰も先客はいませんでしたが、買い物をして外へ出ると一人入ってきました。自分より後ろを走ってる人いたのか…。いや、まあ自分は6時スタートだし、30分刻みで7時半スタートまであるからいてもおかしくないんだけど、でも最後尾かもって思ってたから安心したよね。




渋川から高崎まで南下していると、いつの間にかレザインがフリーズしていました。
いつもはナビ画面が固まるって感じだけど、このパターンは初めて。しかも電源が落ちない。これじゃ再起動も出来やしない。というわけでこの後はキューシートを頼りに走っていくことにしました。
ちなみに18時現在、未だに画面がこのままなので充電が切れるのを待ってます…。




サイコンの再起動トライついでにジャージも長袖から半袖に戻して(高崎16℃くらいあってあったかかった)、また少し眠気が来たので15分ばかり仮眠。
この時点で24時間以内の完走はもう難しそうでしたが、時間は気にせずとも完走さえできればよかろうなのだ。


あちこちで自転車を壁に立てかけて眠っている参加者を見かけつつ、4:50埼玉県に戻ってきました。ただいま埼玉~!まあゴールまであと40kmくらいあるんだけどね…。でもまああと4時間で40km、よほどのことがない限りは完走は間違いないでしょう。




途中でまた微妙な眠気が襲ってきたので途中のコンビニでトイレ休憩がてらラムネを買いました。森永の大粒ラムネ、ブルベ中に食べるの好きなんだよね。ブドウ糖はいいぞ。
ラムネ効果か明るくなったからか、眠気も吹き飛んだので荒川を渡ってウイニングラン。それにしても埼玉入ってからも坂多いのなんなの…?全然スピードが出ないんですけど…?




24時間以内での完走は出来なかったけど、24時間台での完走はしたいと思って最後の坂も力を振り絞って走りました(速く走れたとは言ってない)


6:55 ファミリーマート野原五明店(403.3km) 完走タイム24時間55分
今回ソフトクリームを食べられなかったので、ファミマフラッペで祝杯を上げました。それにしてもゴール地点から駐車場まで4kmある上に坂なのほんとクソなんだけど~~~!なんでゴールしてからも坂のぼらなきゃならないんだ~~~!




今回はPCや信号待ち、ゴール後などいろんな方々とお話ししながら楽しく走ることが出来ました。走ってる最中はあんなにつらくて泣きそうだったのに、もうすっかり思い出補正で「楽しかったなあ」という感想に置き換わってます(笑)
レザインがフリーズして仕事しなかったので予備サイコンでの記録ですが、多分獲得標高4000mちょいくらい?そんなに登るなんて聞いてなかったよ~!だって埼玉も長野(市)も平坦じゃん…?
無事に完走出来たので今年は危ぶまれたSRもリーチ。月末のアタック阿武隈あらためアタック日本海、去年の無念を晴らすべく頑張りたいと思います。




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