自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

黒檜山駒ケ岳縦走【トレッキング】

今回は自転車の走行記録ではありません。しかも前置きが長い。


ここのところ立て続けに避暑ライドをしていたわけですが、浄土平に行って吾妻小富士をぐるっと歩いてみたり、横手山のリフトに乗ってそこから山頂まで歩いてみたりして、「あれ?山歩き楽しくない…?」と思い始めたので、思い切ってトレッキングデビューをしてみました。



8/20、この日はせっかくの休日にもかかわらず、またもや最高気温37℃と暑いのでまた避暑地ライドしつつ初心者でも気軽に歩けそうな場所でもないかな~と色々考えていました。
目星をつけたのが日光白根山。歌ヶ浜から金精峠を越えて丸沼まで自転車で行き、そこからリフトで一気に標高2000mまで登る。そこから奥日光や五色沼を見られたらそれはもう最高に絶景だし気持ちいいんじゃないかと思い、山歩き用の地図を見ながら計画を立てていました。
ただ、私の記憶では丸沼ってサイクルラックがなかったような気がするんですよね。他のサイクリストの目につかないような場所で自転車を長時間放置するのも気が引けるし、何よりもその日はお昼から奥日光雨予報だったのです。
というわけでひとまず今回の日光白根山散策は断念して、近場で初心者向けの山を探すことにしました。



近場で比較的涼しいような山というと、選択肢はひとつしかないのです。赤城山。
赤城山はハイキングルートもたくさんありますし、自転車に乗って行ってもサイクルラックが置いてあります。もちろん他のサイクリストも結構見かけるような場所です。まあ、最高気温が四捨五入で40℃行くような日に20kmものヒルクライムをキメるほどの山狂いではありません。もちろん車です。


とりあえず目的地が決まったところで、前日の仕事終わりにスポーツショップに寄ってトレッキングシューズとソックス、グローブを購入しました。
帰宅して地図と記載されたコースタイムを見ながらどこを歩くのか、ざっくりとしたタイムスケジュール表を作成していきます。この辺はブルベのキューシートにあれこれ自分用のメモを追加していくような感じで楽しかったです。山歩きは本当に初めてなので、ガイドに書いてあるコースタイムよりもかなりゆとりを持たせた感じでプランを立てました。



そしていざ当日。
朝早いにも関わらず地味に道が混んでいたりで、赤城山に到着した時点で30分の遅れ(笑)
でも涼しくて風も穏やかで雲一つない青空で、とても気持ちの良い朝でした。
黒檜山登山口近くの駐車場に停める予定でしたが、なぜか大洞駐車場に停めてしまったので、大沼を眺めながら登山口に向かうことにします。




登山口に向かう途中ですれ違った女性がフレンドリーに話しかけてきてくれて、少し雑談した後に「気を付けてね」と見送ってくれました。
さて、黒檜山登山口に到着です。予定よりも1時間遅れの8時ちょっと前スタート。
で、さっそくなんだけど……いや、確かに地図には岩場って書いてあったけど、いきなりガチの岩場やんけ!出発早々引き返すはめになるのではと不安になりながらもマイペースに登っていきます。




登り始めからしばらくは結構な急坂。一気に標高を上げていくような感じがしました。そりゃ今まで自転車で走った道を振り返ったことしかないもの。自転車じゃこんなに一気に登れないんだから、急斜面に見えるのも当然だよね。
ずっと誰もいない静かな道だったので、だんだん誰かのクマ鈴の音や話し声が聞こえてくると安心します。




岩場が落ち着くと、歩きやすい登山道。全部こんな道だったら進みやすくて最高なんだけどな…!




すぐにまた岩場。
それにしても案内板があるとちゃんとこっちであってるんだな~って安心できるね。




10分ほど登ったところで景色が開けてほっと一息。まだまだ最序盤ですが…。
大沼のまわりは走ったことがあるけど、上から眺めるのって初めてだなあ…。




地図にも書いてあった猫岩。どれが猫岩なのか、どの辺が猫岩なのか全然分かりませんでした。




後ろを振り返って見るとゴツゴツの急斜面。いや、これ下りるの絶対怖すぎるでしょ…。




再び景色が開けました。啄木鳥橋がもうあんなに小さく見えます。




後ろから来る早い人に道を譲りながらマイペースに登っていきます。
それにしてももはやロッククライミングでは…?職場の階段ののぼりでも息が切れて4階以上はエレベーターを使うヘタレなのでなかなか脚にきます。
でも先に見える景色からなんとなく山頂が近づいてきている気配を感じます…!




駒ケ岳との分岐まで来ました。スタートからここまで1時間10分。ガイドには1時間30分と書かれていたので、なかなか良いペースで来ているのではないかな!
まずは黒檜山の山頂と絶景スポットをおさえに行きます。




ここまで来たら大分なだらかで歩きやすい道に。全部こんな道だったら助かるんだけどな…!




トンボが飛び交う道を歩いて、黒檜山山頂1827mに到着です。登山口から大体1時間20分弱くらい。すーっと風が吹くと冷たくて気持ち良い。
自転車の時と違って愛車と記念撮影が出来ないので、だったら自分が写るしかねえ!岩場にスマホをセットしてセルフタイマーにしてポーズキメてシャッター下りるのを待っていたら、他の人が到着して見られてしまいました(笑)
「そんな方法もあるんですねえ~」と言ってその人もセルフタイマーで撮ったりしていましたが、結局お互いに写真を撮りあいました。ありがとうございます。




これが噂の三角点。(よくわかってない)




もう少しだけ先へ進んで展望スポットへ。
うーん、ちょうどいい感じに写真に収められなかったんですが、前橋、渋川、沼田が一望出来るような感じでした。やっぱり高いところから見る景色って良いね~!秋くらいになると紅葉もあるし、空気も澄んでいてもっときれいに見えるんだろうなあ…。




小腹も空いたので、持ってきていたパンを一つ食べます。
本格的なザックは持っていないので、持っていた少し小さめのリュックにクマ鈴を付けて、中にはパン2つ、おやつ1つ、凍らせたペットボトル1本と氷を入れた水筒、凍らせたゼリードリンク、塩、レインウェア(上)とフェイスタオル、ごみを入れる袋1枚という装備で来ました。夏場のロングライドと同じような感じです。


今年の夏はたくさんトンボを見かけるなあ。トンボも避暑のために高いところに来るらしいですね。私と一緒じゃん。




ここが黒檜大神石碑かな?




関東平野が一望できるという絶景スポットがあるようだったのでちょっと見に行ってみたんですが、東の方は霞んでいてほとんど何も見えませんでした…。
諦めて駒ケ岳の方へ歩みを進めます。




ここからは下り階段。手すりがなくて階段も決してまっすぐではないので、下りる時に脚に負担がかかっているのを感じながら休み休み下りていきます。のぼりよりもくだりの方が脚がガクガク。香川県のこんぴらさんに行った時もそんな感じだった記憶があります。




しばらく下ると景色が開けます。目の前にあるのが駒ヶ岳かな?その奥にダム湖のようなものが見えるけどなんだろう?͡͡小沼かな?そういえば、以前県道16号から赤城山を下ったことがあったけど、その時鳥居峠から小沼まで地味に登らされたような気がする…でもあんなに高いところにあったのか…。




この黄色い花すごくたくさん見かけるけど名前が全然わからない。




もう少し景色がくっきりしてたら本当に最高だろうな~!1か月半くらい来るのが早かったかなあ~。




下ったり上ったりを繰り返しながら、気が付けば駒ケ岳まであと0.5kmのところまで来ました。といっても、山道の100mってほんと長い…!結構歩いたと思っても意外と進んでなかったりすることが多いぞ!




緊急時の番号が黒檜山から駒ケ岳のものに変わりました。




黒檜山から駒ケ岳までの間では2人しか見かけなかったけど、のぼっているうちにだんだん誰かの話し声が聞こえてきます。ということはいよいよ山頂かな!




というわけで駒ケ岳1785m、登頂です。
黒檜山の山頂からは約40分。ガイドブックでは50分となっていたので大体良い感じのペースで来てるかな?なお、この時点で当初自分が立てたプランよりも1時間20分早く到着しているのである。出発が1時間遅れだったにも関わらず。遅れるよりは良いと思うけどガバガバすぎでは…!?今後はガイドブック通りのコースタイムでプランを立てたいと思います。




景色は……うーん……霞んでいる……。霞んでいる中でも奥に見える光ってるやつは何だろう?方向的には草木湖とかかな?でも草木湖ってあんなに高いところにあるんだっけ?(調べてみたら450mでした)




一方西側の景色!見てください!ちょっと霞んできてはいるけど、大沼のブルーグリーンがとても美しいです!肉眼で見たらもっとくっきり綺麗な色だったよ…!これも霞んでなかったら浅間山とか白根山とか見えたりするのかな?




夏に訪れる人が一番多いんだね。紅葉の時期は車が多いイメージがあったから、秋が一番多いのかと思ってた。夏の青空ともくもくの白い雲に緑が映えるから、夏の山の良さも分かるけど、いかんせん暑すぎるからなあ…。




こういう景色すごく好き。いいねえ、遠くまで広がっていく感じ最高だよねえ。
しかしだんだん雲が増えてきました。お昼前から大気の乱れがあるっていうのは確認してたけど、ちょっと早くないかい?でももう11時近くなるからこんなものなのかな?レインウェアは持っているけど出来れば使いたくはないところです。




ビジターセンターの方に出る道と鳥居峠の方に出る道の分岐まで来ました。
ビジターセンターの方へは階段で降りていくような形になるそうです。でもせっかく時間にも余裕があるし、鳥居峠の方へ抜ける道へ進むことにしました。ガイドブックによるとどちらも車通りのある道に出るまで30分みたいらしいので。




しかしこの道、しばらく進むと失敗したかなあと思うくらい急坂かつ獣道みたいな感じです。時々靴裏の跡が残っていたりするのでちゃんと通る人がいるような道なんだろうけど。木についた目印を頼りにゆっくり進んでいきます。急な下り坂なので、足首や足裏への負担が半端なかったです。途中でマメが出来たのか痛くなっちゃいました。




いくらかなだらかになりましたが、人気はまったくありません。前を見ても後ろを見ても、人の姿はおろか、クマ鈴の音さえも聞こえなくて不安になってきます。
極めつけは狭い通り道にこんもりしているうんこの山。いや、これ絶対クマだよね!?!?サルもなかなか立派なうんこをするから、百歩譲ってサルだよね!?




ちなみにここだけはガイドブックに書かれたタイムよりも10分以上余分にかかってしまったため、本当に合ってるのかちょっと不安になりました。まあちゃんと目印はついていたので間違ってはいないはずなんですが、人通りが皆無だったので…。
足元が岩場になってくると、だんだんバイクのエンジン音や人の話し声が聞こえてきてほっとしました。




そして目の前に見える見覚えのある景色。鳥居峠に到着です。
それにしてもこの道、入口だとかなんだとかっていう案内が全然ないんですよ。そりゃあここから入ってくる人も少なかろうて…。




赤城山に来た時の定点写真になってしまっている覚満淵。ここからの眺めはいつ見ても良いなあ…。




相変わらず東側はカスッカスに霞んでます。空気が澄んだ日は牛久大仏も見えるんだからね!ほんとだよ!牛久大仏は見えないけど過去に秋に来た時はもっと見渡せて綺麗だったよ!




初めて入るサントリービアバーベキューホール。
普通のソフトクリームにしようかと思ったけど、ソーダフロートがあったのでソーダフロートを注文しました。ソフトクリーム沈んどるやないかい!これは暑さで溶けているわけではないのです…受け取った時からもう沈んでいたのです…悲しみ…。
今回おやつにシュークリームを持ってきていたんですが、保冷剤代わりに凍らせたペットボトルを保冷バッグに入れておいたら全然溶けてなくて喉が渇いていたので冷たい炭酸一気飲み。はあ~やっぱり体を動かした後の炭酸は美味しいなあ~。ちなみにシュークリームは食べるタイミングを失いそのまま持ち帰りました(笑)




さて、一休みしたところで駐車場に戻りがてら覚満淵を散歩します。時間には大分余裕があるのですが、足の裏のマメが痛いので無理はしないでおきます。
覚満淵でクマが出たんだと。普段着で散歩している人もいるようなコースなのに怖い怖い。




水面で光ってるのなんだろう?と思ったんだけどほんとなんだろう?油っぽいものに見えたけど、こんなところに油?




山の中と比べるとやっぱり人が多いので、平らな道ですがゆっくり歩いていきます。一周しようか迷ったけど、足の痛みを引きずるのも嫌なので南側を半周してビジターセンターの前へ出ます。




水筒に残った氷の中にビジターセンターの自販機で買ったコーラを買って、ひえひえコーラを飲みながら駐車場に戻りました。
初めての本格的な山歩き、やっぱり疲れや痛みもあったけど自分の足でてっぺんを目指す達成感というか良い景色を見られた時の満足感というか、すごく楽しいなあと思いました。
これからは自転車と組み合わせていろんなところを散歩出来たら楽しいかなあ~。まずは楽しみにしている日光白根山や半月山を登ってみたい!



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なんか知らないけどGPSが一部知らない場所に飛んでいました。
タイムもやたら短いけど、休憩抜いて3時間くらいは歩いてたんじゃないかな?

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