自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

足尾ライド&ハイク

8/30に足尾に行ってきました。
目的地としては春に行こうとして断念した舟石峠。舟石峠からは銅山の採鉱地である備前楯山のハイキングをしようという算段です。自転車+ハイキングのコラボをやってみたかったのです。足尾といえば、粕尾峠から122に降りてきた時に通り過ぎはしますが、立ち寄ったこともなかったので一度散策もしてみたかったのです。


天気予報をチェックすると、12時頃から足尾では雨が降り始める様子。ハイキングで往復2時間と考えると、10時前には下山したい。そうなると、片道90kmの舟石峠までは登り基調なので余裕をもって7時間は欲しいところ。
というわけで3時出発です。久々に夜明け前の出発。ローディーの朝は早い。


朝は涼しいとはいえ、まだ朝晩の湿度は高いです。走っている間は涼しく感じますが、信号で止まるたびにじっとりと汗をかきます。
太田に入ったあたりであまりに蒸し暑くてもう引き返そうかななんて思っちゃいました。


早朝にも関わらず警察車両と消防車両で通行止めになっている場所があって遠回りしたりしている間にだんだん外も明るくなってきました。
雲が多かったとはいえ、明るくなるのもだんだん遅くなってきました。5時くらいでやっとライトなしでも周りが見えるような感じかな?




6時ちょっと前に上桐原のセブンイレブンで小休止です。
ボトルには氷をたっぷり入れてきましたが、アイスコーヒー用の氷を買って追加。今回は山も登るのでペットボトルを2本凍らせて背負っていたんですが、このあたりでもうすでに溶けてしまっていました。冷たい飲み物を山の上で飲むには保冷ボトルに氷を詰めていくしかあるまい。
コンビニの駐車場でこれから男体山を登りに行くというおじさんと少し会話して、それぞれ出発します。これだけ日光好き好き言ってるし、いつか男体山登ってみたいんだよね。


あれだけ蒸し暑かった道中ですが、国道122号に入ると涼しい風が吹き抜けます。日向は暑さを感じますが、朝の爽やかで清々しい風が本当に気持ちいい。
とはいえ今回は飲み物とトレッキングシューズも背負っているのでいつもに増して重さを感じます。脚力不足もありますが。
富弘美術館で小休止。朝の早い時間はもやがかっていて草木橋があんまりはっきり見えないね。




草木湖からえっちらおっちら走ること10kmちょっと。こちらの銀山平方面から舟石峠を目指します。
舟石峠はこちら側からなら途中のかじか荘まで6km弱で4.6%、一方間藤側からだと4km弱で8.4%とのことなので、のぼりはこちら一択です。




平均勾配4.6%というだけあって、走りやすく緩やかな勾配で少しずつ標高を上げていきます。木陰がたくさんの静かな道が本当に気持ち良い。




庚申ダム。




庚申川。写真だとどうにも分かりづらいけど、水の色が本当に美しかった。そして、紅葉したらとても綺麗なんだろうなあというこの感じ。秋になったらまた来るのも良いかもしれない。




それにしてもこの緑の道なんなんだろう?本当に最高なんだけど!




しかしここからが地獄なのであった。ストラバのセグメント検索では引っかからなかった、かじか荘~舟石峠までの2km弱がずっと10~13%。これ反対側から登ってきた方が楽だったんじゃ…なんて思いながら、てっぺんまであと少しのところにあった鳥獣観察舎でひとやすみ。




うーん、いい景色。最高だね。




坂がきつくて自転車に乗れなくて、途中緩やかになるまで押し歩きながらようやく舟石峠に到着。はあ~まじできつかった…。
ちなみに9時半頃に到着したので、概ね読み通りの時間に到着出来たという感じでした。




舟石峠駐車場にはガードレールなどもあり、自転車もしっかり地球ロックすることが出来ます。備前楯山までのハイキングコースは往復でも2時間程度と、そんなに長時間目を離すわけでもないし、かじか荘~舟石峠は一般車両通行止め。間藤からの林道で舟石峠まで来て備前楯山のハイキング目的の人くらいしか来ない場所です。というわけで、自転車に鍵をかけて山登りの準備をします。
この舟石峠も標高1000m、時々吹き抜ける風は少しひんやりしていて気持ちが良いです。そして眺めも良い。そうだ、私は春にお弁当を持ってここを訪れて、冠雪した山々を眺めながらお昼ご飯を食べる予定だったんだ。




シューズを履き替えていざハイキング開始。階段もあってファミリーハイキング向きなんて書いてあったけど、雑草が生えすぎて道がないじゃないか…!




うーん、獣道かな?(笑)




雑草ゾーンを抜けると、わりとしっかりした登山道。
木のベンチもあって休憩するにはもってこいですが、歩き始めてからまだそんなに経ってないのでスルーします。




気が付けばあと300m。前回黒檜山を登ったので、なんだか短く感じます。




最後はロープも張ってありーの階段もありーの。
しかしのぼってる最中はヒルクライムよりも心臓がバクバクなので「なんでこんな苦しい思いしてるんだろう…」なんて考えてしまいます。しかも自転車と違って下りのご褒美がないのにね…!




そして備前楯山の山頂へ。はあ~景色最高だね~!頑張って登ってきた甲斐があったよ~!
この景色を見ながら保冷ボトルの氷でキンキンに冷やされた飲み物を飲むの最高だね!塩を舐めながら飲む冷水は美味い!(塩タブレットではなく塩の塊を持ち歩く派です)




山と高原地図によるとコースタイムは1時間ほどでしたが、50分くらいで到着できました。
山頂から見える山々はこんな感じらしい。




奥の雲で隠れてるのが男体山、その右手前のちょっと尖ったやつが半月山かな?半月山もいつか登ってみたいねえ~。




さて、持ってきたごはんで春の足尾遠足のリベンジを果たす!
前日の夜に握ってきたおにぎり3種盛りだよ!(なお暑さのせいか疲労のせいか、喉を通らずなんとか1個だけ胃に詰め込めた模様…。長距離走ってご飯が喉を通らない感じすごく久々だ…)




ならばデザートだ!甘いものでエネルギーと糖質と炭水化物を稼ぐぞ!
なおこれもなんとか食べられたもののちょっとウプウプしそうでした。ひえ~ハンガーノックで帰りくたばりそう~…。




お昼を食べ終わる頃に夫婦二人組が到着してお湯を沸かしてカップ麺を作っているのをいいな~なんて思いながら下山しました。山頂は時々そよそよと冷たい風が吹いていて、ずっといたいくらい気持ち良かったです。
下りは何か所か滑らないように気を付けつつ、順調に下って11時ちょっと過ぎ。お昼休憩を挟んでも2時間弱だったのでお手軽で良いハイキングコースでした。(お手軽とはいえビンディングシューズではやめた方が良いです。せめてスニーカーかな。)




日差しでアツアツになったビンディングシューズに履き替えて、帰りは間藤側へ下りていきます。
下り始めは5%前後で緩やかだったんですが、徐々に10~15%くらいの急坂に。こちらは車が上がってくる道でもあるので、特にカーブではゆっくりと気を付けて下ります。絶対こっちからは登らねえ!!




皇海山を源流とする松木川と神子内川が合流した地点から、国道4号の加須・古河あたりまでが渡良瀬川となっています。つまりこの松木川を遡っていくと渡良瀬川の源流に辿り着くわけです。事前の調べで源流の碑があるということも分かっているので、せっかくだし見に行くことにします。
しかし曇り始めたとはいえこの川の美しさ、雰囲気のある煙突、たまらない景観です。




足尾砂防堰堤。何段にもなっていて美しい。本当に綺麗。




時間(雨)の都合もありゆっくり散策は出来なかったものの、ここが渡良瀬川の源流の地。ここから流れている水がうちからわずか20kmくらいのところまで来てるなんて、なんだか不思議な感じだなあ…。自然ってすごい。
(利根川は自宅から10km弱くらいのところを通ってますが、渡良瀬川との合流地点より上流なのでここからの水は流れていません)




△山の奥が皇海山かな?なんだか最近、一番難易度の低い登山ルートだか栃木側からのルートが通れなくなってしまったんだとか。
それにしてもこの川の雰囲気。良いよね。この水の量がどうやってあんなに大きい川になるんだろう。うーん、自然って不思議。




わたらせ渓谷鐡道終点の間藤駅。
駅なのにサイクルラックや展望台がありました。ベンチもあったので水分補給しながら休憩していたら駅員さんが話しかけてくれて、少しだけ雑談しました。いつか乗ってみたいなあとは思うんだけど、外から渓谷の中を走る電車を眺める方が絶対楽しいよね…。
とはいえこの日の下界の最高気温は37℃だったので、そのまま電車に乗って帰りたい気分でした。輪行袋なんて持ってきてないから自走の選択肢しかないけどな…!
ボトルの氷が尽きてしまったのですが、補給するには日足トンネル方面に少し行ったローソンか、草木湖ドライブインのヤマザキ、黒保根のファミマまで行かなければなりません。帰りは国道ではなく、渡良瀬川を挟んで反対側の道を走って帰りたかったのですが仕方がない。この時期に補給場所皆無の中のアップダウンはしんでしまう…。




間藤駅からは国道に出ず、足尾の街中を通っていきます。
一か所押さえていたグルメスポット、安塚菓子店。




足尾名物のあんこ玉を頂きます。観光客減の影響か、少数売りはしていないようだったので5個買いました(笑)
黒糖で作ったあんこを寒天でコーティングしてあるそうで、きらきら光ってとても綺麗。疲れた体にも染み渡ります。エネルギー補給が出来なかったけど、これはぺろりと食べられて体力復活!(この場で食べたのは4粒だけだよ!念のため!)




ご主人が足尾についていろいろ教えてくれたり、冷たいお茶を入れてくれたりしてついつい長居してしまいました。
でも舟石林道が以前は峠付近まで住宅があったことや、秋には舟石峠周辺の紅葉がすごくていろは坂まで行かなくても良いこと(笑)、かじか荘では日帰り温泉に露天風呂もあってソフトクリームが食べられることなどいろいろ良い情報が聞けました。舟石峠きつすぎるし自転車で行くの結構大変だけど、見晴らしが良いから紅葉シーズン最高なんだろうなあ…。ちなみに見頃は10月末だそうです。


さて、30分ほど滞在してしまい、ご主人の厚意で冷たいお茶のおかわりも頂いてボトルいっぱいに氷まで詰めてもらったところで、雲行きも怪しくなってきたのでぼちぼち出発することにします。


下山した時点で完全に油断していたけど、12時台から雨が降ってくるんだった!12時半すぎに出発して、国道に出るとまもなくして雨が降り始めます。ここから下り基調なので頑張ればすぐに雨雲ゾーンを脱することは出来るのがよかった。




日光市とみどり市の坂にあるトンネルを抜けると雨は降っていませんでした。
ボトルの中は氷で満たされているので、沢入の信号から国道122号を外れて渡良瀬川の向こう側に渡ります。アップダウンはあるけどあんこ玉で体力回復出来たし車が少なくて良いなあ~。日陰もあるので、アームカバーを外してバシャバシャ体に水をかけながら進みます。そう、2本目のボトルは飲み水ではなくただの水道水なのだ!完全にお湯になってたけどね…。




静かなアップダウンを進み、気が付けば草木ダムまで戻ってきました。まあ草木ダムから大間々までがまた地味に距離あるんだけどさ…!




6月に通った時に人がいて寄れなかった草木ダム。




ここダムびこポイントなんだって。誰もいないとはいえ大声を出すのは恥ずかしいのでパス。誰か本当に声が返ってくるか試してみてよ!




林道松座線。草木湖側だとのぼり区間は数百メートルってところかしら。緩やかだけど長い下り坂。道が結構苔むしているので滑らないように注意です。こういう雰囲気の道好きだけどね!




小夜戸花桃街道を抜けて県道257号へ。一応県道だからか、市境の看板が…。
それにしても、この道前に来た時もこんなにガレガレしてたっけ?(写真の場所は結構路面が綺麗ですが、大きめの石がゴロゴロしてる区間が多かったです)




15時頃には大間々まで戻ってくることが出来ました。
この日近くを走っていた方からは15時頃に草木湖のあたりは暴風雨だったと後から聞いたので、もたもたしてなくて良かったなあと思いました。


大間々に天然氷のかき氷屋さんがあると聞いていたので寄りたかったのですが、結構外で待っている人がいたのと(並んで待たなくても時間になると電話をくれるシステムもあるらしいので)、2時間近く待ったというレビューを見たのもあって今回はパス。あと、ちょうど家を出て12時間でエアコンがタイマーで起動した頃だったので早く家に帰ろうと思いました(笑)
大間々の醤油屋さんのソフトクリームもずっと前から気になってるんだけど、道路挟んで反対側なのでなかなか寄る機会もなく…。



山から下りてくるとひたすら南下するため日陰が一切なく、さすがに暑かったのと、補給不足もあったのでいつも立ち寄る新田のコンビニへ。
固形物もいけそうだったのでパンをひとつ食べて、食べはぐったかき氷の代わりにフラッペ。さすがにこの暑さで売れているのか、種類が少ない~!




利根川沿いに出るとひんやりと風が吹いてきて、なんだか涼しいような感じがします。そういえば、最近は日中から夕方にかけての湿度が40~50%くらいなんですよね。やっぱり湿度がないと涼しく感じるな~。
とはいえその辺で見かけるスプリンクラーを見かけては、水を被りに行きたい衝動に駆られます。




刀水橋まで戻ってくると、実家のような安心感。まあここから家まで20km弱あるんですが…。
南の方に見える不思議な形の雲、真空波を放った時に出るやつみたいな形してるな~と思いながらサイクリングロードを走っていたんですが、かなとこ雲というそうですね。




まだまだ日中暑い日が続きますが、夕方になるとなんとなく秋の訪れを感じることが出来た一日でした。
初めての足尾、チャレンジしてみたかった自転車+ハイキング、往路と復路で違う道などなど久しぶりにいろんなことが出来て楽しい一日でした。
そして実に2か月ぶりのロングでお尻が痛すぎる……果たして10月の400kmと600kmを走り切ることは出来るのだろうか……。延期になったアタック善光寺とアタック阿武隈、雨さえ降らなければ参加予定です。よろしくお願いします。




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