自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

【旅ログ10-3】不来方のお城の草に寝ころぶ旅3日目・国道を行く

5/4、この日は唯一一週間前からの天気予報でも晴れ予報だった日です。
こんな良い天気の日こそ景色の良い場所に行けたら最高なんですが、旅程上そうも行きません。3日は山形県長井市から秋田県湯沢市までの大移動。山形県をほぼ縦断していきます。


朝食を済ませ、7時に出発です。ちなみにやっぱり朝早くに目が覚めたので、事前に市内の100円ショップで買っておいたタオルで自転車を拭いておきました。ガシガシ拭いて捨てていけるのありがたい。今回は忘れずに持ってきたウェットタイプのオイルも差しておきます。
宿を出て、フラワー長井線と並走するようにある県道を北へ北へ走っていきます。
昨日は長井の道の駅を出た後にも宿に着く前に土砂降りにあってしまって景色がよく見えなかったんですが、近くの山にも雪が残っていて素敵な風景です。




荒砥で国道287号と合流する前に、最上川にかかる国内最古の現役橋梁、荒砥鉄橋を見ていきます。




元々1887年に東海道本線で使われていたそうですが、1921~1923年にこの場所に移設したそうです。
移設した年を考えても100年前からこの場所にあって、元々作られた年を考えると130年以上も前から存在していたのかと思うとロマンが溢れます。それがまだ現役で使われているというのがまた夢があっていいよね。
タイミングよく電車が通らないかな~と思いましたが、上り線も下り線も30分くらい待たないと来ないみたいだったので諦めました。




最上川沿いのサイクリングロードっぽい場所。良い眺めだなあ…。
こんなの絶対利根川走るより楽しいに決まってるじゃん…。




国道287号沿いにある道の駅白鷹ヤナ公園。
アユがたくさん捕れるそうで、オープン前からアユを焼いている匂いがしていました。
時間が早くてスタンプを押せないのでスルーするつもりでしたが、こいのぼりと花につられてつい立ち寄ってしまいました。




ひたすら国道を走っていると、何やら派手な建物が。佐野原五百羅漢園だって。




そこにこんな看板があったんだけど、標語がなんかうまいなあと思ってつい笑っちゃいました。考えた人天才かな?




白鷹町と朝日町の境はしっかりした上り坂で、しかも工事信号付きの片側交互通行で結構きつかったんですが、それ以外はツーリングマップルに記載されていた通りの快走路。交通量も多すぎず、それでいて走っていてとても気持ち良い道でした。
それにしてもこの国道287号、びっくりするほど道の駅が乱立しています。5~10km刻みで道の駅があるの。すごい。
前方に雪山が見えてきました。今回は湯沢まで北上していくので、これからあの山をずっと見ながら走っていくことになります。(そして最後まであの山の名前が分からなかった…!)




さて、9時オープンの道の駅あさひまちに到着です。
トイレ休憩で時間を潰して、オープンと同時にスタンプを回収します。ここはわりと新しく出来た道の駅みたいでとても綺麗でした。りんごが有名みたいで、トイレの個室全てにりんごの品種名の表札のようなものがついていました(笑)
すりおろしりんごのソフトクリームが気になっていたんですが、軽食コーナーは10時からだったので諦めました。




道の駅あさひまちから6kmほどで道の駅おおえ。
この道の駅は地域の野菜などを扱っている物産館のような感じでした。身近な道の駅で例えると、大利根の道の駅のような感じかなあ。


最上川を渡って寒河江市へ。
恥ずかしながら、寒河江の読み方を知ったのはここ1~2年くらいです。読み方は分からなかったけど、「寒河江600」の存在は知っていました(笑) いや、だって「寒」って書いて「さ」って読ませるのはずるいでしょ……最近の子供の名前とかで多いけど、訓読みの頭文字だけ読ませるの嫌いなんだって……。




寒河江に入ると、今度は国道112号にシフトします。
目的地には山形県内のお土産が大体すべて買えるという道の駅寒河江。敷地もすごく広くて、見て回っているだけでも楽しかったです。
おみやげの地方発送も出来るということだったので、実家へのおみやげに米沢牛のステーキと、職場へ連休のお礼も兼ねてさくらんぼのお菓子を買って送りました。




ナシ?りんご?の木がたくさん植えてありました。




小腹が空いていたんですが、朝からどうにもお腹の調子がすぐれなかったので、がっつり食べるというよりは軽く小腹を満たします。
中のクリームがちょっとしゃりしゃりしてて、ラフランスも大きめの実が入ってたりして美味しかったなあ…。今思えば、せっかく山形に来たんだからさくらんぼ関係のものも食べればよかった~!




道の駅寒河江でスタンプを回収した後は国道347号で尾花沢へ向かう予定だったんですが、地図を見ていたらこのすぐ近くにもまた別の道の駅があるようだったので寄り道してみることにしました。




追い風でぐんぐん進んで道の駅河北。
この道の駅はずいぶんとまた小ぢんまりしていて、国道沿いにある道の駅にも関わらず、車が駐車場に数台しか止まっていませんでした。
朝日町の道の駅を出てから2時間弱で4か所。道の駅の密集地です。すごい。




さて、河北に来るにあたって追い風でぐんぐん来たということは、本線に戻るためには向かい風の中を進まなければなりません。ウウッつらい。
そして無事国道347号に入った後もなぜか向かい風。なぜだ、なぜなのだ。予報では南~西の風だったのに、なぜ北から風が吹いているのだ。まだ今日はあと100km弱も北上しなければならないんだぞ。
向かい風はとんでもなくきつかったですが、平坦かつ路肩も広くて交通量が少ないのがとても最高でかなり走りやすい道でした。
最初は、交通量が多かったら嫌だから肘折温泉の方へ行く山道を視野に入れていたんですが、峠付近が通行止めになることもあるという情報を見てこっちのルートにしました。大正解でした。




途中でまたバッチリ雪山を捕捉しました。うーん、綺麗だなあ~。




途中で高速道路?東北中央道って書いてあったっけな?無料で走れる道路みたいですが、自転車進入禁止の分かれ道があったので、大人しく看板に従って迂回します。
尾花沢以北は国道13号とこの東北中央道はほぼ並走して走っているんだけどね。車はほとんど高速の方へ行ってくれるので、かなり走りやすくてらくちんでした。




道の駅尾花沢で小腹が空いたのでどんどん焼き。
味は美味しかったけど、割りばしの太い方に巻いてあるからちょっと食べづらかったなあ…。普通細い方を口の中に入れるじゃん?




スイカが有名らしいので、スイカミックスソフトも。カップかコーンを選べるよ!ソフトクリームは当然コーンでしょ!




尾花沢からは国道13号を北上していきます。
新庄市に入ってやや交通量は増えたような気がしましたが、それでも走りやすいことには変わりありません。
気が付けばあと25kmほどで県境。首都圏の県境は川ですが、地方の県境は山というイメージがあります。なので、ここからじわじわと標高を上げていくんだろうなあと思ってはいたんですが、思っていたほどしっかりしたのぼりはありませんでした。




とはいえ時々しっかりした坂も出てきます。ただ、距離はそこまで長くはないです。




気持ちよく走っているとレザインがエラーを吐きました。
たびたびナビ画面でフリーズしてはログを吹っ飛ばしてくれるレザインのサイコンですが、このエラーが出たのは使い始めてから2度目かな?これにより、3日目のログをBTでその日のうちにstravaにアップロードすることは出来なくなったので、3日目のログはもう一方のサイコンでUSB接続で上げることにします。




金山町に入ると大分落ち着いた里山の風景。
写真の左側の道が高速道路。ここに辿り着くまでの間にも何度かICはありました。なので下道を走っていた車もみんなそっちへ吸い込まれていって、かなりのんびりと走ることが出来ます。この辺でようやく向かい風も止まってくれて気持ちよく走れるようになりました。まあこれから坂の始まりなんだがな…!
あまりきつい坂はなかったですが、向かい風に削られた脚では少し大変な思いをしました。




暗いトンネルも交通量がほぼ皆無だから怖くないね。(トンネルの雰囲気は怖い)




少しの区間だけ通過する真室川町。町章からなんとなく適当さを感じます(笑)




真室川ICで高速区間も終わりなので交通量が増えるのではとビクビクしていましたが、意外とそんなこともなく、長さ1375mのトンネルを後ろから一台も車が来ることなく通過できました。




トンネルの中に県境。




昨日の4kmのトンネルを思えば、こんな短いトンネルはかなりマシでした。
秋田県に入ったら秋田犬の看板かなって思ってたんですが(ブルベで青森から大舘に入った時はそうだったので)、まさかの小野小町でした。




長い下り坂を下って道の駅おがちへ。
前日に雄勝の道の駅では秋田犬コーナーがあって、秋田犬と触れ合えたりもするという情報を目にした覚えがあったんですが、コーナーはあるものの本物の犬はいませんでした。
前日の深夜にぼやぼやした頭のまま調べたことをぼんやりおぼろげに覚えていただけのようです。ちなみに秋田犬と触れ合えるのは大舘の方でした。




秋田といえばきりたんぽ。人生初の味噌たんぽをいただきます。
これもやっぱり味は美味しいんだけど、割りばしの向きが気に入らなくてなんか食べにくかったです(笑)
ちなみに湯沢市というだけあって、軽食コーナーでも稲庭うどんが売っていたんですが、この後市内で夕飯として稲庭うどんを食べようと思っていたのできりたんぽだけにしておきました。




が!!
せっかく調べて夜営業もしている稲庭うどんのお店を見つけたのに、まさかの完全予約制。お店のHPにそんなことまったく記載してなかったのに……!ショックでした……道の駅で稲庭うどん食べればよかったよぉ……。


仕方がないので、近くにある思い出の地・ファミリーマート湯沢翔北高校前店へ。ええ、2019年に参加した1000kmブルベのラストPCです。直前にキューシートが変更になったことでクローズタイムが数分早まり、それに気付かなかった人たちがギリギリ間に合わないという悲劇を生みだした場所です(笑)
そして私が稲庭うどんの存在を知った場所であり、ブルベ中に道端で仮眠をしていたら野犬に顔を舐められて起こされたという話が聞こえてきた場所です(笑)
たかがコンビニされどコンビニ。同じコンビニでも、通りすがりのコンビニと思い出の詰まったコンビニは違います。というわけでこの日はまさかのコンビニディナーです……。




この日は長めに距離を走りましたが、明るいうちにチェックイン出来ました。よかった。
部屋の前から見える日没と、うっすらと確認できる鳥海山。
コインランドリーのない宿だったので洗濯に時間を取られることもなく、翌日の準備をぱぱっと済ませて、眠気に負けて21時には就寝しました。





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