自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

武甲山縦走【トレッキング】

12月7日は武甲山に行ってきました。
いくつか自分の中でプランがあったのですが、寝る前に決めきれず、結局起きた時間に合わせてサイクリングではなく山登りすることにしました。


山を登るにしても、景色の良い丸山に行くか、ちょっと頑張って武甲山に登ってみるか……とりあえず芦ヶ久保に着く時間によって、どちらにするか決めることにします。
これは完全に私のミスなんですが、国道140号経由ではなく299号経由で芦ヶ久保に向かってしまったために、少し無駄に時間がかかってしまいました。
とりあえず10時前に芦ヶ久保を通過出来たので、武甲山行きが決定しました。というわけで、横瀬町の一の鳥居駐車場を目指します。
駐車場付近の坂はなかなかのもので、しかも舗装が剥がされていて車がガッタンガッタンしていました。


10時過ぎに駐車場に着くも、駐車場はもうすでに満車。停めきれなかった車がたくさん路駐しているような感じでした。紅葉シーズンも終わったのに、さすが日曜日。仕方がないので邪魔にならない場所に車を停めて準備をしました。


10時16分、一の鳥居からスタート。




駐車場奥には登山コースの案内図がありました。
出発時間が遅めなので、武甲山に到着する時間次第でその後のコースを決めたいと思います。




駐車場の先はなだらかな坂道。




生川の水がとても綺麗です。下に溜まった水が透き通りまくってる。




道の途中途中に、「〇丁目」と書かれた石柱が立っていました。こういうタイプの山は初めてです。いくつまであるのかなとわくわくします。自転車で坂を走ってる時に出てくるカーブの数の看板みたいなそんな感じ。




川沿いの舗装された道を登っていくんですが、これがまたきついのなんのって。自転車でも登りたくないよこんな道!というか、階段は階段でつらいんですが、階段のない急坂って本当に脚にきます。まだ最序盤なんだけど大丈夫か…。




写真ではうまく伝わらないんですけど、なんといえばいいのか。勾配20%以上といえばお分かりいただけるだろうか…。




舗装された激坂を息を切らせながら進むと、10時41分ようやく登山口。その先には階段が。ここからは山道といった感じで、でもさっきまでの道に比べると幾分脚も楽です(楽に登れるとは言ってない)
実はブラックフライデーセールでトレッキングポールを買ったので、ちょっと試してみたかったんだよね。山道に入るのでトレッキングポールを準備して、いざ山登り開始です。
ガイドブックによると、ここから山頂までは1時間50分らしい。




山道よりも苦手なこういう橋…。




不動滝。ここの水は飲めるみたいです。




またまた橋。さっきの橋よりは歩きやすい。




木の根っこやら岩やら、何やら山々しくなってきました。
でもトレッキングポール効果なのか、単純に優しい道なのか、足への負担はそんなにありません。




10時53分。山頂を示す看板が見えますが、登山口からまだ10分ほどしか歩いていないので、あと1時間半は歩かなければ到着しません。




登山口からしばらく歩くと、大分歩きやすい道になりました。
時間的にも朝早い時間から登った人たちが下りてきたり、前を行く人たちに追いついたりと、思ったよりも人に会いました。すごい。これが有名な山か。




ひょいひょいと進んで、11時16分大杉の広場。登山口から40分くらいでここまで来られたので、なかなか良いペースです。ベンチのようなものもありますが、そんなに疲れていないのでそのまま通過します。
それにしても肝心な大杉の写真を撮らないという無能。




杉の幹にひっそり。




再び少しずつ歩きにくい道になってきました。
まあ足元に岩がゴロゴロしてないだけマシだけど…。




四十丁目。大分登ってきました。




すごく山!って感じ。でもよく見ると、てっぺんが見えてきたような気がします。




11時50分、武甲山の肩に到着。ここから山頂、小持大持、浦山口方面に分岐します。
景色はなんとも絶妙に開けていなくてガッカリしたんですが、広くなっていて、登山客があちこちでお昼ご飯を食べていました。トイレもあったけど、12月からは使用できないらしくて封鎖されていました。
とりあえず山頂を拝みに行くぞ~!




の前に、武甲山御嶽神社でお参り。無事に登れたよ~、ありがとう~!帰路もご安全に!




神社の裏手に山頂と展望スペースがあります。
駐車場の標高が500mちょっとだった気がするから、ここまで800m弱登ってきたのか!頑張ったなあ~!




景色はなかなか良い感じです。下の方はちょうど紅葉しているから、上から眺めるとまだまだ秋じゃん!って感じがしちゃう。遠くには雪を被った山が見えます。近くにいたご夫婦が、どれが何山で~なんて話をしていましたがなるほど分からん!




せっかくなので超広角で撮影したものをトリミングしてフェンスを消してみました。
うーん、よき眺めだ。春になるとここから羊山公園の芝桜も見えるんだってさ。




こういうのもあったけど、これ見ても分かんねえんだよなあ…。




さて、山頂に着いて満足したところで、ちょうど12時も回ったのでお昼ご飯にします。
もちろんノープランだったからお弁当などの用意はなく、コンビニおにぎりです。しょぼん。
近くにいた団体さんが「山で食うカップラーメンはやっぱりうめえなあ~!」なんて言ってる声が聞こえてきたので、ちょっと羨ましくなりました。ええ?ガスバーナー買っちゃう?



お昼を食べながらこの後どうするか考えます。
シラジクボから表参道に合流する道があったみたいなんですが、私の持ってるガイドブックには書いてなかったので選択肢にありませんでした。
1、来た道をそのまま引き返して早い時間のうちに帰宅する。
2、子持山、大持山を経て縦走してみる。


この2択なんですが、やっぱり山でも自転車でも同じ道の往復は好まない女なので、あえての縦走コースを選びます。
武甲山の肩から3時間半で一の鳥居まで戻れるようなので、16時半までには駐車場に戻れると考えて苦難の道へ。大分日没も早くなってきたけど、念のためライトも持ってきているし、16時半ならギリギリ明るい時間でしょう。中禅寺湖一周に引き続き、またもや長時間トイレ耐久レースなわけですが。


というわけで、12時15分、子持山を目指して出発です。




武甲山からシラジクボまではひたすら下り。少し後ろに同じようなペースのおばちゃんがいたので、上着を脱ぐついでに道を譲ったのですが、「初めてだから先に行って~!」と言われて先導することに。なんでや!私も初めてやぞ!
ここもあと1か月くらい早く来れば最高の眺めだったのでは…?木の葉が落ちれば、それはそれで見晴らしが良くなるからいいんだけどね。




ある程度下りてくると斜度は落ち着き、緩やかで歩きやすい尾根道を進みます。




12時36分、シラジクボに到着。
小持山方面に「急な登り坂」って書いてあるのすごく嫌なんですが~!
小持山の方に進もうとすると、後ろからおばちゃんが「前歩いてくれてありがとう」と声を掛けてくれました。おばちゃんはここから表参道へ合流する道に行くようだったので、ここでお別れです。




後ろを振り返ると武甲山。




急な登り坂というわりには、思ったよりもなだらかです。
でも私は知っています。緩いところとヤバイところ、その二つを足して割ったものが平均なのです。ええ、ここまで緩いということは、この後ドカンとヤバイ坂がきますよ…。




久々に見かけたピンクのめじるし。これを見ると山だ~!って感じがする。
この辺りで初めて人とすれ違いました。人の姿を見かけると安心する~!




まだか~!まだ着かんのか~!と思いながら登っていると、やはり現れました、やばめの坂が。落ち葉も多いので、滑らないように気を付けながら登っていきます。
傾斜のヤバさを伝えたくて写真を撮ったはずなのに、あとから見返したら何のために撮ったのか全然分からない写真になっていました(笑)




大分登ってきたところで再び後ろを振り返ると、バッチリと裏武甲山が見えます。こっちから見ると全然武甲山だって分からんよね。うん、青空と雲も良い感じ。




13時14分、小持山に到着。あ~疲れた!
少し時間に余裕が出来たので、甘いものを食べることにします。セブンの白もちたい焼き超絶美味しかった~!元気出たので出発!




小持山→大持山もその反対も所要時間は同じく40分で、標高も100mも変わらないということだったので、これはきっと稜線を楽しく歩けるに違いないと確信します…。
西側を見てみるけど、うーん、良い景色だったんだけど写真では伝わらないっ!




さて、いざ出発してみると、予想に反してガッツリ山道。




なにこれ!全然ハイキングじゃなくてガチ登山なんですけど!シラジクボから小持山に行くよりも厳しい。そしてめじるしが少なすぎる。かすかに残った踏みあとを頼りに進んでいきます。




またしても写真無しの無能なんですが、すごい岩場とか、ロープを伝いながら下りるようなところもありました。短足だから脚が届かなくてちょ~焦った~!
まだ出発から20分ほどですが、山頂感ありそうな場所まで来ました。




残念ながら大持山の山頂ではないようでしたが、西側がドドーンと開けたこの景色!すごい!さくら湖とか雲取山とかそっち方面かな。




景色に感動していると、この辺りで再び登山客とすれ違いました。私が言うのもなんだけど、この時間にこの辺り歩いてて日没大丈夫なの!?ここから武甲山の山頂まで約2時間だよ!?もう14時くらいだよ!?
気を取り直して再び山頂と思わしき場所へ。




14時1分。うんうん、こここそが大持山の山頂のようだ!景色は……うーん……。




反対側も何とも。日が傾いてきたというのもあるけど、この日は気温も高めだったから、ちょっと景色が霞み気味。
ここではあまり景色を眺めながらおやつタイムを楽しむこともできなさそうだったので、時間の関係もあるし、水分補給だけして妻坂峠を目指します。妻坂峠までは約1時間、妻坂峠から一の鳥居までが約30分。この調子なら15時半頃には駐車場に戻れそうです。




妻坂峠へ向かう途中に見かけた富士見の丸太なるもの。この辺りから富士山でも見えるのかな?




富士見の丸太から南西方向を見てみるけど……うーん……?
いくつか頭が飛び出てる山のうちの一つが富士山なのかな…?




やったー!なだらかな下り坂だー!




後ろを振り返ると、さっきまでいた大持山、小持山が見えます。
それにしても大持山から妻坂峠まで500mほど下るんだけど、自転車なら500m下るってなんてことないけど、歩いて下るのって結構大変だよなあ…。




ちょっとした登り返し。この辺りは冬でも葉が落ちないから、結構暗くなっていました。
でもその先に見える青空が何ともいえない良い雰囲気。




ここからが地獄の始まりかな?というくらい急坂of急坂で、おまけに砂嚢みたいな袋で道が作られていたりもしたんだけど、それが滑るのなんのって。つい足滑らせて尻餅ついたよね~。
もういっそソリで滑り降りたい!しばらくそんな歩きにくい下り坂が続き、正面に山が見えてきました。まさかあのてっぺんまで登り返して妻坂峠じゃないよね…?なんて思ったんですが、武川岳という別の山でした。安心した~。




15時2分、妻坂峠に到着。ちょうど大持山から1時間だったかな。登りは時間よりも余裕を持って登れるけど、やっぱり山の下りは苦手だなあ…。急坂に次ぐ急坂で、いつものように足の親指のあたりに水ぶくれが出来ている気配を感じました。体重をかけると痛くてぐにょっとする嫌な感じ。




さて、ここから駐車場までは300m下って約30分。ゴールが見えてきました。
ここらでクマ鈴の音が聴こえるなと思っていたら、武川岳から下山してくる人の姿。軽快に駆け下りていって、あっという間に姿が見えなくなってしまいました。




すごい人工的な橋。これは滑ったり隙間が広かったりするやつじゃないから怖くない。




狭い道をゆっくり歩いていきます。何気にそれなりの下り勾配だったりするので、足の裏がちょっと痛い。




一度は遠ざかった武甲山も再び近くに見えてきました。




一か所だけ、沢を横切るところがありました。
写真を見返すと、沢っていうよりただの岩がゴロゴロしているところにしか見えないけど…。




沢に沿って山を下りていきます。




久々にガードレールが!やったー!駐車場の近くに林道に続く道があったから、きっとそこにつながっているに違いない!ていうか地面穴開いとるが……。




えっ……ガードレールの根っこ見えとるが……。




沢の水が綺麗なところ発見。
それにしても、妻坂峠から30分くらいで一の鳥居っていう話だったのに、50分近く歩いても着きません。確かに私は下りは遅いけど……でもさすがにかかりすぎじゃない?でも地図見ると、この先歩いていくと駐車場に着くんだよなあ…。




そんなことを思いながら歩いていると、また新たに分岐が。駐車場ももう目の前に見えてはいるんです。
でも、でもね、私が来た道、この写真奥の妻坂峠って書いてある方じゃなくて、武甲山って書いてある方なんだよね……なんでや……遠回りしちゃったのか……。
あとからマップやレポートを見直してみると、ガードレールで林道沿いに歩くのではなく、林道を突っ切るのが正解だったようです。すごいタイムロスしちゃった。




それでも15時50分、無事に日没前に一の鳥居まで帰ってくることが出来ました。
朝はあんなにいっぱいだった車もほとんどなく、残っていたのは私の車を含め3台だけだったかな…。




そんなわけで無事に武甲山と小持山、大持山を縦走することが出来ました!
歩いている間はずっと体が温かいのが登山のメリットだし、冬の間は寒くてなかなか家を出られない自転車よりも(0℃対応のジャージ太って着られなくなったし!)、低山登山にはまりそうです。
でも12月8日の休日は自転車乗りに行くよ~!



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スタートからゴールまでの所要時間は5時間35分でした。
1時間以上も休憩してないと思うんだけどなあ…。

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