自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

秋の渡良瀬遠足

11/12は渡良瀬川沿いで紅葉狩りをしてきました。
夏に足尾に行った時に、地元の方から「何も混雑するいろは坂まで行かなくても足尾の紅葉はすごいよ」と教えていただいたので、また備前楯山のハイキングをしつつ国道122号沿いで紅葉スポットを見に行けたらなという感じでした。


大分日が短くなってきたのと寒いのとで道の駅富弘美術館まで車でワープ。休日には道の駅の駐車場はちょっと拠点にしづらい気持ちもあるのですが、今日は平日なのでね…。
7時半すぎに到着して外に出てみるとすごく寒くて、ウェアのチョイスを失敗したかなと思いましたが、まあのぼりも多いのできっと大丈夫でしょう。
標高500mくらいのこのあたりの紅葉は良い感じ。黒保根のあたりはもうちょっとって感じかな。大分寒暖差もあるので今週末以降良い感じになるんじゃないでしょうか。




さて、自転車を車から降ろして出発。まずは国道122号を走って、備前楯山の登山口である舟石峠を目指します。




庚申アンダー手前の信号を左折してかじか荘の方へ向かって行きます。
このあたりの数百メートルほどは猿の群れがたくさんいて、道路にもうんこだらけ。クマ鈴もつけていますが、ベルも鳴らしてとにかく猿には退散していただきます。猿ほんとこわい。




道幅が広くなると猿もいなくなり、少しずつ青空が見え始めました。晴れ予報なのは知っていたけど、ずっと曇ってたから本当に晴れるのか心配だったんだよね。




庚申ダムを過ぎて目の前に広がる紅葉にテンションが上がります。写真だとちょっとくすんで見えますが、すごく綺麗でした。




小滝の里まで上がってきました。この辺はまだ紅葉が残っていたり残っていなかったり。




水辺のもみじはたまらんですな~。




かじか荘の手前にある銀山平公園に到着。奥の山は完全に紅葉が終わってしまっていますが、手前は良い感じ。地面に散らばる葉っぱも良い感じ。というかこの場所の雰囲気が良すぎる。




ちっちゃいおててがいっぱい。




さて、かじか荘を過ぎると舟石峠まで残り2kmですが、ここからが結構ぐっと斜度が上がるので気を引き締めていきたいと思います。夏は暑さのせいか自走だったせいか、すごくしんどくて何回も足ついちゃったんだよな~。
とにかくきついイメージが強い舟石峠(南側)ですが、実際には最後の1kmがぐっときつい感じなだけでした。気温も低くて、夏と違って水分と体力を奪われる感じもなかったので、今回はなんとか足をつかずに登り切ることができました。でもきついものはきつい。




平日なので他の登山客はいなさそうでした。リュックからトレッキングシューズを取り出して履き替え、サドルバッグに入っていたおやつをリュックに入れ替えます。
準備をしていたら茅を狩りに来たという老夫婦が軽トラで上がってきて、「自転車でここまで上がってきたの!?」「自転車で来たのにこれから備前楯登るの!?」といちいち驚いてくれました。でも話を聞いてみるとこの老夫婦も去年まで百名山めぐりをしていたようでした。73歳って言ってたけど、そっちの方がすごくない!?だって山登るのめっちゃ息切れるじゃん…。




老夫婦に見送られていざハイキング開始。
出発の時点では男体山に雲がかかっていたけど、山頂に着く頃にはなくなってくれるかなあ…。




登山口では綺麗な紅葉も見られました。
まあ老夫婦いわくこの辺は例年10月末くらいで、中禅寺湖が見頃の時が盛りなんだそう。




自転車でも山登りでも、登ってきた道が見えるっていうのは気分がいいなあ~。




なんだかんだでこの辺も標高は1000m超。足元には霜柱がたくさんありました。ザクザクと踏みしめながら先へ進んでいきます。




うーん、確かにほとんど紅葉は終わっている…でも残った黄色がきれいだね。




うーん、この感じたまらん。
ところどころ落ち葉が積み重なっていて、踏んだ時に思っていたよりも深かったり、落ち葉で隠れた石でぐねりそうになったりしました。そうか、この時期はそういうのもあるのか…。




暑くないので順調に進んで、気が付けばあっという間に半分まで来ました。
でも一度登ったから知っているぞ、最後の階段ゾーンとロープが張られているゾーンが結構きついんだ…。




最後の方ははあはあしながらも登頂。30分ちょっとで着きました。やはりお手軽。
さすが平日、道中誰にも会わなかったし、頂上にも誰もいませんでした(駐車場に車がないから誰もいないだろうとは思っていたけど)




ということはですよ!この景色を独り占めですよ!やったー!しかも男体山の雲なくなってる!わーい!
手前の道はどこの道かなあ国道じゃないよなあと考えていたけど、多分親水公園の方に行く道かな?




今回はおにぎりを握るにも面倒臭かったので、普通にスーパーで買ってきたランチパックを山ごはんとします。うんうん、この景色を見ながら食べるの本当においしい~!




おやつも食べるぞ~!先月末の酷い頭痛があってからチョコは少し控えていたんですが、やっぱりチョコ好きだから食べたいんだよね。というわけでコアラのマーチを食べるぞ~!
なんか山っぽい感じの絵柄がないかな~と思って探してみたんだけど、ドーナッツかじってるやつにします。おやつを食べてるコアラをおやつとして食べてやるぞ~!




山頂でゆっくり休憩したところで下山します。
途中でおばあちゃん4人組が登ってきました。「もしかして駐車場にあった自転車のお嬢さん?」と…。隅っこに置いておいたけど、他に何もないから目が行くんだなあ…。そして再び「自転車で登ってきたのに山も登ったの?」という台詞を聞くことになりました。
お互いに「お気をつけて~」と挨拶して、駐車場を目指します。




もう少し早く戻って来れるかと思いましたが、下山にも30分くらい時間がかかってしまいました。山頂での休憩を含めると往復で1時間半くらいかな?
茅狩り老夫婦が「おかえり~早かったね~」とまるで家に帰ってきた家族を迎えてくれるかのような感じで声を掛けてきてくれました。
老夫婦と雑談しながら再び自転車装備に変えます。若い頃にトレーニングを兼ねて夜にこの辺に来たりしてたって話を聞いてびっくりしました。そんなことしてたんじゃ、70過ぎて百名山巡りしていたっていうのも納得かも。




歩いてたのはやっぱり往復で1時間ちょうどくらい。山頂は標高1200m以上ありましたが、風もほとんどなく日が出ていたので寒くはなかったです。雲で太陽が隠れるとちょっと寒かったかな。




ダウンヒルは間藤の方へ。
帰宅してから知ったんですが、この写真の左側で見切れてる建物、旧足尾本山駅がある建物らしいですね。まあ立ち入り禁止になっているので中を見ることは出来ないんですが…。




親水公園までは地味に登る上に紅葉は終わりかけなので今回は立ち寄りませんでした。
間藤駅のトイレを借りて少し休憩。この後は国道122号を下って小中大滝を目指していきます。




そうそう、足尾本山駅があったということを知ったのも、たまたまこの廃線跡に気付いたからでした。「あれ?間藤駅より先なのに線路がある?終点は間藤じゃないの?」と思って調べてみたら、間藤より先に貨物駅があったみたい。




夏に来た時に教えてもらった通洞駅前のお肉屋さんも気になっていたんですが、匂いはするけどお店が閉まっていたのでやっているか分からなくて(開店時間前だったかもしれないので)スルーしてしまいました。また今度来よう。
国道122号に戻ってきて沢入まで下り基調で渡良瀬川沿いを走っていきます。




沢入から国道を外れる予定が、道を間違えてまた国道に戻ってきてしまったので、その少し先の東宮の信号から渡良瀬川の対岸へ渡ります。
わたらせ渓谷鐡道の鉄橋いいねえ。そういえば残念ながら今回は鉄橋を渡っている電車を捕捉することが出来ませんでした。




草木湖の東側を走っていると路肩をトコトコ歩く動物がいたので「また猿か~」と思っていたんですが、ベルを鳴らしても逃げずに固まってしまったので「猿じゃないな?」と思ってよく見てみたらたぬき!(多分)
道路で轢かれているたぬきは見たことありますが、生きて動いているたぬきを生で見たのは初めてでテンションが上がりました。顔も動きもめっちゃ可愛い。しぐさが実家で飼ってる犬にめちゃくちゃ似ていて余計に可愛い。たぬきいいなあ~。




草木橋。




東側の草木ダム展望台。ここの黄色い葉っぱと東屋がとてもいい雰囲気で、お気に入りの一枚です。まったく見知らぬ人たちですが、奥に写っている人たちがさらにいい味を醸し出してくれてる気がします。




すっかり青空になったので、湖面も青くてとても綺麗です。




神戸から国道122号に戻り、県道268号から小中大滝を目指していきます。
国道から逸れると少しきつめの坂をのぼります。小中大滝の案内板を発見。5km先。
事前の調べでは小中大滝の標高が800mちょいだった気がするんですが、この辺は確か400mくらいだったかな?国道から大滝までが平均5.9%だったはずなので難なく登れるはず…。




平坦に近い集落のあたりとしっかりした坂のある林道のような道を交互に繰り返しながら徐々に勾配を上げていきます。




最後の集落の橋から一枚。水と紅葉たまらんですね。




しかしこんなに緩やかで、本当にあと2kmくらいで標高800m以上に達するのかな?と思っていましたが、最後の2kmがとにかくきつかったです。ずっと10%以上あるんだもん…しんどすぎる…。しかも道は狭いし、シーズンだから時々車は来るし、路面はガタガタで大きい穴が開いてる部分もたくさんあるし……粕尾峠(足尾側)以上の悪路という印象。
少し斜度の落ち着いた、車のすれ違えるスペースで一休み。景色は綺麗なんだけどね……道がとにかく酷すぎる……これは帰り気を付けないと。




途中で鹿の死骸が転がっていてびびったりしながらも、ようやく大滝手前のトンネルに到着。




大滝から先は通行止めになっているみたいなので、駐車スペースではなく駐車場入り口の少し先に自転車を置いて、歩きやすいシューズに履き替えます。




小さな橋を渡って対岸へ。この場所にはトイレや東屋も設置されていました。




水と紅葉。いいねえ。




さて、今回のお目当てスポットのけさかけ橋。最大傾斜44%のつり橋です。そう、つり橋です。そんなに斜めなのにつり橋なんです。怖そう。




ちょっとしたトンネルをくぐってけさかけ橋へ。
白沢洞門なんかもそうですが、トンネルとかをくぐった先にパッと目につくものが現れるのってなんかいいよね。




下をのぞき込むとこんな感じ。ンン…これはなかなか…。
滑りやすくなっているとのことだったので気を付けておりていきます。ちなみに滑りやすいのは面積の広い木の部分で、階段状になっているところよりも下に降りて平らな部分の方が滑りました。ちょっと焦った…。




もしかしたら見頃は先週末くらいだったのかもしれませんが、それでも紅葉に囲まれた滝は圧巻。写真だと伝わりませんが、意外と滝の勢いがあり、迫力がありました。




せっかくなので縦向きの写真も。
小中大滝は落差96mもあるそうです。ちなみに華厳の滝は落差97m。水量が違うのでやはり迫力は華厳の滝の方がありますが、それでも日本三大名瀑に引けを取らない…!?




さて、帰りも気を付けてつり橋を渡っていきます。




再び自転車装備に換装して、国道に向かって下っていきます。道幅も狭く、路面も悪いので気を付けて慎重に。
途中で車が事故って前面が大破していました。怪我人はなく通報はされていたようだったので横をすり抜けてきましたが、大破した車は横向きになってしまっていて(横転ではないです)、軽自動車がギリギリ通れるかどうかくらい道をふさいでいたので、これから来る人や帰る人はどうなったのか…。




小中から美術館まではほとんど下り部分なしののぼりなので、休憩がてら草木湖の展望台へ。
何気にここに来たのって2回目くらいな気がする。富弘美術館からの方が景色がいいから、いつもスルーしちゃうんだよね。




無事に富弘美術館に戻ってきました。うん、雲のかかっていた朝とは違って晴れていて綺麗だなあ。時間帯的に湖面は少し陰ってしまいますが…。




帰り支度を済ませて車で家へ向かいます。
小腹が空いたので、途中で丸美屋自販機に寄り道。




からあげラーメン食べて…




ちと物足りなかったのでピザトーストも。すごい熱かった!




自転車で走った距離としては短めですが、ハイキングも出来て景色も楽しめて、良い一日となりました!



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