自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

2020奥只見紅葉ライド

去年に引き続き、今年も行ってきました奥只見。
全人類に死ぬ前には一度訪れてほしいし、この絶景を知ったからには毎年行きたい奥只見。


2019年



11/1、11/3が休日だったので、11/2は事前に休みを取って連休にしておりました。土曜日に休まなければそれほど仕事にも迷惑が掛からないので…。
1日目に郡山まで輪行してゴールドライン、スカイバレーをまわって喜多方へ。2日目に喜多方から檜枝岐に移動。3日目に檜枝岐から樹海ラインを通って魚沼に抜け、浦佐から輪行で帰宅。
……というプランだったのですが、2日目3日目に檜枝岐で雪予報が出ていたのでプラン変更。土日祝の連休ではないので宿の手配も直前で出来るような感じだったので、まだ予約していなくて良かったです。


朝起きて天気予報をチェックしたら、行きたかったスカイバレーの方が11/2お昼まで雨が降らなさそうだったので、急遽喜多方に宿を取りました。喜多方ラーメン食べたかったしね。


奥只見には絶対に行きたかったので、唯一雨予報のない11/1に行くことにしました。
今住んでいるところからは関越道も比較的アクセスしやすいのですが、枝折峠の魔女の三段腹は二度とのぼりたくないなと思っているので(近頃本当に坂がのぼれないのでなおさら激坂は避けたくて)、スタート地点が遠くなるのを覚悟で尾瀬御池駐車場を目指します。
西那須野ICで高速から下りると、ブルベの格好をした人を見かけました。鬼怒川600のようです。こんな山がちなコース、天気が良くても私には走れないなあ。すごい。がんばれ~!


朝6時半頃に道の駅番屋の近くを荷物背負って走ってる自転車を見かけた時には「こんな早朝にこんなところに自転車でいるなんて、ブルベでもないのにどんだけ早い時間に宿を出てきたつわものなんだ、こんな人がいるのか…」なんて感心しました。かくいう私もブルベでもないのに4時5時にチェックアウトしたことはありますが、さすがにこの時期にそれは出来ない…。


そんなこんなで道の駅尾瀬檜枝岐へ。
檜枝岐の気温は-3℃。寒すぎる。この寒さは去年経験済みだったので、ダウンを持って出かけたよ。えらい。そして去年は道中の商店がことごとく開店前で補給食を手に入れることが出来なかったので、ちゃんと持ってきたよ。えらい。




道の駅で温かい飲み物を飲みながら朝食を済ませて、御池駐車場へ。
御池駐車場は標高1400m、一足早く冬が訪れていたようで雪も見られました。




準備を済ませて8時過ぎにスタート。
御池周辺はもう紅葉が終わってしまっていました。




おお?遠くに冠雪した山が見えるぞ!




紅い山のてっぺんが白くなっている様子がお分かりいただけるでしょうか。




濡れた落ち葉のあたりは滑りそうなので、ゆっくり気を付けながら下っていきます。
気温が低いので、標高が高いうちは路面の凍結にも気を付けなければなりません。




標高が下がるとこの紅葉。すばらしい。




山から下りきるとこの景色。何度見ても良いものだねえ…。
ただ、今年は去年に比べると見頃はもう少し前だったのかも?去年11/3に行った時に良い感じだったから期待してたけど、ちょっと出遅れてしまったかな。とはいえ圧巻の風景です。




まもなく県境。




この辺の景色も何回見ても好きだなあ。




金泉橋を渡って新潟県へ。先週も新潟に来たばっかりやろがい。




寒いので霜がおりています。ダウンヒルで指先ひんやり、歯はガチガチだよ。ダウンヒル用にコンパクトダウン持ってきたのに着なかったなあ…。




それにしても今年のこの青空!最高すぎませんか!紅い山が映える~!




洗い越し。




景色が最高すぎて全然先に進めないよ!




アップダウンもこの景色のおかげであまり苦に感じません。




ご褒美ダウンヒルタイム!




奥只見湖がチラッと見えます。最高。青空最高。




やっぱり何度見ても好きですこの部分。あの岩肌が見えてる部分が道なんだよ?なんでこんなところに道を作ろうと思ったのか。すごい。昔の人すごい。天才か。




せっかくなので自転車も入れて写真を撮ります。時間帯的にこっちが日陰になってしまうのはまあ仕方がない。




景色に見とれながら先へ進んでいると、途中で止まって写真を撮っている自転車乗りがこちらを見ています。思わず私もガン見。自転車をチェック…なんだか見覚えのある自転車…。いや、まさか、と思って2度見。いやいや、そんなはずは……と思ったら声を掛けられて思わず3度見。
あ!とろ輪さんだ!ブログにコメントをしてくださるとろ輪さんだ!去年のアタック高萩を一緒に走ってくださったとろ輪さんだ!なぜこんなところに……?
お会いしたのは去年の3月以来。少しお話をして、今回の旅のスタートが磐梯吾妻スカイラインのなのに「なぜこんなところ(魚沼→檜枝岐)に…?」と思ったり、この日の目的地がさらに約130km先であることに戦慄したり、豪脚の人って本当にすごいなと思いました。


私の脚ではこの山だらけのコースを余裕をもって走ることが出来ないので今回は銀山平までで折り返す予定だったのですが、枝折峠のスノーシェッドのあたりがすごく良いよと教えていただいたので、そっちまで行ってみることにしました。銀山平から枝折峠まで200mくらいしかのぼらないって教えてもらわなかったら多分行かなかったと思います(笑)



お互い時間の都合もあるので会話もそこそこにしてお別れ。
折り返しまでの距離も少し伸びたので、時間を気にしながら進むことにします。




それにしても青空良いなあ…。




去年は曇り空だったからね。




あー最高。湖に空の青が反射してる感じとか反則でしょ。




赤もいいけど黄色も良いよね。




今朝テレビで言ってたんですが、黄色くなる葉っぱは人間の血液型で言うとAB型の葉っぱなんだそうです。私とおそろいじゃん。イエベじゃん(オシャレ用語の使い方が分からん…)




るんるん気分で歌いながら銀山平を目指します。




良い。どこを見ても良い。




あ!雪山が見えてきたよ!やば!




路肩に集まった葉っぱも可愛いおてての形。




銀山平まで来ましたが、ここで脚を止めてしまうと時間を食ってしまうので、枝折峠まで行ってしまうことにします。こちら側からのぼるのは初めて。初めて枝折峠を通った時は向こう側からこっちに下ってきただけだったので…。




枝折峠を目指してのぼっていると、ババーン!と目の前に広がるこの景色。雪山と紅葉のコラボだ!やばい!美しい~!青空じゃなくても幻想的な雰囲気です!すげえ~!




んん~最高!
というかこっち側からの枝折峠ってこんなに坂緩めなんだね。のぼりやすい。(ただし御池駐車場からここまで40kmくらいあるしここまでで1300mくらい登っているし、御池の最寄り駅から御池まで60kmでそれなりに登らなくてはいけないのでやはり私の脚で日帰り輪行はキツイ。かといって枝折峠の魚沼側は普通に斜度がキツイ。)




スノーシェッドに到着。あー、なるほどこれは良い。スノーシェッドの向こう側からも写真を撮りたい。




ていうかここまで来たら枝折峠まであと1kmくらいだからせっかくだしてっぺんまで行くか…。
そんなわけで枝折峠へ。駐車場はそこそこ賑わっていました。時間は12時前。持ってきていたパンを食べながら、日没までに駐車場に帰還したいなあ…とぼんやり考えます。ここまで1300m下って来たから、帰りは1300mのぼらないといけないんだよ…往路と復路が同じだとそれが分かってしまうからね……特に県境からの700mのぼり一辺倒はキツイ。




パンを食べている最中に登山客に「自転車でここまで来たの?ヒエ~」と声を掛けられました。女一人で自転車乗って山の中にいると、いろんなところで頑張れ~とか声を掛けてもらえるので励みになります。女らしからぬドスコイ体型だから余計に応援してもらえるのかも。まあ今回はキツイ思いはせずに緩い方から登ったんだけどね…。


パンを食べ終わったら下り。こっち側からの景色も良いねえ…。雪山と紅葉良いねえ…。




スノーシェッドの中から。雪解け水かな?水が落ちているところが綺麗でした。




さらばだ枝折峠、また来るね。




枝折峠から銀山平に向かうまでの景色もなかなか良いです。雪山最高。




奥只見湖に流れ込む川の水が綺麗。




ちょっと空模様が怪しくなってきました。雨予報はないのですが、曇ると気温がガクッと下がる感じがします。




それでも止まって写真を撮るのを忘れないよ。




ほんとどこもかしこも良い景色。




んん~~~たまらん。青空じゃなくなってしまったのがちょっと残念ですが。




定点写真。恋ノ岐越え。名前が好き。




何度見ても、曇っていても、この断崖絶壁の道はすごい。




尾瀬まで24km、あともうちょっと。ただし忘れてはいけない、ラスト10kmほどが登りであるということを。




金泉橋まで戻ってきて福島県へ。




天気はすっかり曇りになって、これから標高も1500mくらいまで上がらなくてはいけないのですごく寒いです。本格的なのぼりも始まってへろへろ。




たらたら登っていると、後ろからものすごい勢いで鈴を鳴らしながら走ってくる自転車がいました。こんな時間にこの場所を走ってる自転車が私以外にもいたなんて…と思いながら、先に行ってもらおうと左端に寄ると、横に並んだ時に声を掛けられました。
あ!ぽん太りんさんだ!去年の3月に筑波山でお会いしてお話した時以来。今日は人里離れた山奥で偶然知り合いに何度も会うすごい日だなあ…。




私がお腹空いたな~とか(銀山平でおにぎり買えるの知りませんでした、次からは必ず寄り道します)、坂がツライだのなんだのと言っていたせいか、私のゆっくりペースに合わせて一緒にのぼってくれました。神か。
一緒に走ってくださったので、足をつきたい気持ちを抑えてうんとこしょ、どっこいしょ。さすがに腰痛が酷くて一回だけ休んでしまいましたが…。でもそのおかげで日没までに御池に帰ってくることが出来ました。本当にありがとうございます。
写真を撮って、さらに下に車を停めてあるというぽん太りんさんをお見送り。




駐車場には私の車が一台だけとなっていました。今年もこのパターンか!




檜枝岐の道の駅で去年買ったドライトマトがめちゃくちゃ美味しかったのでまた買いたかったんですが、短縮営業してるかもと思って店内には入りませんでした。車内で暖を取りつつ休憩していたら電気が消えていたので、多分17時くらいに閉店だったのかな。トマト買えばよかった。



去年も寄った日帰り温泉、燧の湯に寄ろうかと思いましたが、これから喜多方まで100kmあるので寄らずに喜多方の宿まで向かうことにしました。
日没後に通った国道401号の新鳥居峠というところが街灯なし、道幅狭しの山道国道だったのですごく怖かったです。前にも後ろにも車もいなければ、すれ違う車もいないし。時々現れる集落に住んでる人たちほんとすごいなあ…。


会津坂下まで来て信号や他の車がたくさんいるのを見てすごく安心しました。
ほんと道中の運転が怖かった…!


20時頃に喜多方に到着しましたが(信号がないとはいえ100kmを2時間半って早くない…?もっとかかると思ってた)、疲れからか夕飯でガッツリラーメンを食べる気分じゃなかったのでコンビニに寄ってコンビニご飯で済ませてしまいました。
せっかく福島に来たので酪王カフェオレだけは押さえておきましたが!


宿は去年サイクルロゲイニングで福島県を訪れた時にお世話になったところ。
今年の埼玉1000で泊っている方のブログを読んで、「そういえばここのホテルすごく良かったからまた泊まりたいなあ」と思って朝に予約したのでした。ここ、部屋着が作務衣なんだけど着心地が良いんだよね。そして部屋のお風呂がシャンプーとコンディショナーが別々。すばらしい。残念ながら、去年一緒に写真を撮ってくれたお姉さんには会えませんでしたが。




寝る前に翌日の天気をチェックして、午前中から雨予報に変わっていたことに絶望しながら眠れぬ夜を過ごしました。




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