自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

【旅ログ8-2】上信越秋旅行2日目・初めての奥志賀高原

1日目の続き。



2日目は須坂から渋峠を目指して、その後奥志賀へ向かうプランです。
朝起きて外を見ると、これから進む方向は雲い感じになっています。しかしまあ元々雨予定だったのが曇りになってくれただけでも万々歳です。




朝食を食べて、宿のおっちょこちょいなフロントのおじさんに見送られながら、2日目スタート。
須坂から渋峠に向かうには、万座経由で行くか、笠岳経由で行くかの2ルートがあり、途中で分岐します。
毛無峠や万座峠にも行きたかったので万座経由の方が無駄のないルートではあるのですが、かなりきついらしいのです。そういえば、初めて毛無峠に行った時くらいに、日向涼子さんが須坂から万座方面に登った時の記事か何かを読んで、一生こっちから登るまいと誓ったのでした。


まっすぐ東へ向かうかと思いきや、どうやらこの辺りは福島正則のゆかりの地らしいので、ちょっとだけうろうろすることにします。
福島正則は、明智光秀に次いで好きな武将です。高校時代は色々楽しみながら日本史の
勉強をさせてもらいました。




少しだけ迷子になって余分にのぼったりしつつも、何とか福島正則荼毘の地に辿り着きました。
どうやら写真中央の木のあたりがそうみたいなんですが、すぐ手前で農作業をしていたおじいさんがいたので、なんとなく近づくのが憚られました(笑)




こちらは福島正則屋敷跡。




さて、この日は距離は100km程度と短いものの、3000m登る予定ではあるので、少しだけ先を急ぐことにします。
しかし、須坂市から高山村に入ると、なぜかずっと上り坂なのです。こんなに住宅があるのに上り坂。昨日の脚の疲れも全く引かずに筋肉痛が酷いのに……勘弁してよ~!




どこまでも続く坂道。写真の多さから、休憩の多さをお察しください。




後ろを振り返るとなかなかの青空が広がっています。雨予報がこんなに良い天気に変わってくれるなんて、私はどんだけ日頃の行いが良いんだろうか。それとも今後しばらく悪い出来事ばっかり起こるんじゃなかろうか。




この辺りの高齢者はシニアカーが標準装備なのかな?シニアカーって大体最高速度が6~7km/hだったと思うんだけど、私の登坂速度でもなんとか前を走っているおばあちゃんに追いつくことが出来ました(笑)




万座と山田温泉の分岐地点は工事をしていたので、写真を撮る余裕がありませんでした。
というか工事箇所多すぎる……坂道で工事はずるい……対向車からのプレッシャーを感じるから、速くのぼらないとって焦るじゃん……。



この辺りは信州高山あじさいロードというそうで、確かに道の脇には紫陽花がありました。
季節的にもう咲いていないけど、紫陽花の時期に通るとすごく綺麗なんだろうなあ。でもわりと辛かった思い出が残っているので、この道を走ることはよほどのことがない限りないんじゃなかろうか…。




なんとなく、この辺の雰囲気は榛名山の途中に似てるような似てないような?山だからどこも似たり寄ったりかな?




松川を渡って山田温泉へ。





ここでちょっと失敗したんですが、大事な自販機スポットだったのに、ボトルに半分くらい残っているからとドリンクを買い足さなかったんですよね。日も昇って気温も上がってきてたのに。こんなミスばっかりやらかしてるんだから、いつまでも初心者なんです。今回はリュックも持っているんだから、多少重たくなっても良いから買っておくべきだった…。




暑い日差しと涼しい日陰の中を進んでいきます。
湯つづき紅葉街道というそうで、紅葉にはまだ少し早かったですが、木々に囲まれた、温泉がいくつもあるような道でした。




スノーシェッドだいすき!




八滝の展望台なるものがあったので登ってみたんですが、音は聞こえるものの、姿は全く見えませんでした。
道を挟んで向かいにはお店があるんですが、まだ開店していないようでした。




そこかしこで水の流れる音が聞こえていて、本当に気持ちの良い道です。
ただし坂がきつい。フレッシュな脚だったらまだもう少しのぼれたのかもしれないけど、疲労を引きずりすぎてヤバイ。やっぱり体重が増えたせいなの…?




ボトルの中身が尽きてしまって絶望していたところ、雷滝のところで小さな売店を見つけました。マジで神……。
ドリンクを補充して、空のペットボトルはリュックに詰め込んで先へ進みます。




道中は素敵なカーブがちらほら。




時期的なものなのか平日だからなのか、交通量は少ないので安心してのぼれる道で、しかも道路は二車線で本当に優しい。坂だけがただひたすら優しくない…。




標高1400mまで登ってきました。
さすがにこの高さになると、少しだけ色づいている部分もあります。一週間後とかだったらもっと良かったのかもなあ~。




山田牧場に到着。青い空、白い雲、緑の木、ひんやりと冷たい風!すべてが最高です。




あーもう、この雰囲気たまんない…。




奥山田温泉でトイレ休憩。ドリンクもまたちょっと尽きかけていたので補充したかったんですが、見えるところに自販機は見当たりませんでした。もしかしたらどこかの売店とかに入れば買えたのかもしれないけど…。




奥山田温泉から笠岳を目指します。




標高が上がると、やっぱり高原感もグッと増してきます。




ほんと良い天気……最高……。




どこを見ても良い景色で、なかなか先に進めません。
まあ脚も疲れてるし、今回はまあまあのんびり旅の予定なので無理せず行きましょう。




それにしてもカーブ多すぎです。まさかの100号越え。




てっぺんの笠岳が見えてきました。ちょっと紅葉し始めてていい感じ。
ここでいったん登りは終了です。




峠の茶屋で登山に来ていた人から「どこから登ってきたの?すごいね~」なんて声を掛けられつつ、店内で「りんご剥いたから食べな~」とおじさんに言われてりんごを頂きました。うーん、りんごの甘さが染み渡る。




とりあえずはてっぺんに着いたので、祝杯をあげます。観光地価格のコーラ。




一休みした後は、292号に向かってダウンヒル。束の間の脚休めタイムです。




この赤い葉っぱは漆の仲間だそうで、触ると手がかぶれちゃうんだって。




さてさて、分岐に到着です。こちら側から登るのは初めて。
初めて渋峠に行った時に、横手山のサンセットスポットから見た292が素敵すぎて、いつかこの道を走ってみたいなあと思ってたんですよね。まさか1年で叶うとは思わなかったよ。




写真撮りながら休み休み登るよ~!




登り始めてすぐ、あそこにいる犬はインディーくん?(見た目で区別が出来ない…)




さすがに横手山の方は今までのところに比べると標高が高いだけあって、重たそうな雲が漂っています。青空ものぞいてはいるんだけどね!




本当にどこをとっても良い景色。最高すぎる。




渋峠の紅葉見頃は今週末~来週末くらいになるのかな?去年は10月半ば頃に行ったら紅葉が見頃過ぎて感動した覚えがあります。




横手山ドライブインが見えてきました。もうちょっと。
登っていると、車でおりてくるお姉さんが運転席から「頑張って~」と声をかけてくれました。よーし、あとちょっと頑張っちゃうよー!




本当もう絶景すぎて。語彙力が失われる。




横手山到着です。くねくね道と紅葉が見える最高のポイントです。




はあ~たまらん……マイナスイオン……。




お昼ごはんは横手山ドライブインか渋峠ホテルで食べようと思っていたんですが、この時点で1時を回ってしまっていたので、そのまま横手山ドライブインで食べることにします。水分はとっていましたが、ご飯は5時に食べた時以来だからさすがにお腹がすきました。
お米が食べたかったのでカレーライス。




店内に立体の地図がかあってありました。これ欲しい。どこで買えるんだ。




腹ごしらえ後は国道最高地点を目指します。
この時点で、時間的に万座方面は諦めました。まあ来ようと思えばまたいつでも来れるし、脚は朝からもうすでに疲れているし。あと3日間もあるので無理はしないようにします。
なんかへんなきのこを発見。調べたんだけど名前忘れちゃった。食べられるきのこみたいです。




横手山~渋峠の景色は本当に美しくて大好き。なんだか別世界みたい。




はい、満身創痍ですが無事に到着です!若干雲いけど、過去2回ほど真っ白な背景ではありません!
ところで女一人で自転車旅をしていると、大体観光客の人に話しかけられるのです。ここでも声を掛けてくれた人がいました。




で、今まで見ることが出来なかった芳ヶ平ですが!どん!




見えます!見えますよ~!背景真っ白じゃありませんよ~!いやー素敵すぎる!




渋峠ホテルまで戻って、最高地点到達証明書を発行してもらいました。
今回で3回目なので、3番の絵柄のカードにしました。




外ではわんわんもふもふ。マーカスくんとコタロウくんだっけ?見分けがつかないのごめんね…。でも思う存分もふらせてもらいました。




さて、この日は奥志賀にある友人のペンションに泊まる予定なので、あとはほぼ下り坂です。
美しい風景に何度も足を止めながら進んでいきます。




笠岳をおりてきてからの分岐地点近くのほたる温泉。湯気がもっくもく。




木戸池。水面にきらきら鏡になっていて綺麗。




ここで栄村、野沢温泉方面へ向かいます。




この辺り、多分高校生の頃にお受験合宿のために来た場所じゃないかと思うんだよねえ。
蓮池が近くにあったような記憶はあるんだけど、どこに泊まったのか、全然自分の記憶とマッチしない。こんなに綺麗な景色が見れる場所に来たことがあるのに、カケラも興味がなかった10年前の自分を殴りたいね。




宿泊施設があるエリアを抜けて奥志賀を目指します。意外にも緩やかな下り。




あれは焼額山かな?




雲がかかってしまいましたが、それでも素敵な景色には変わりない。本当に最高すぎる。
雨が降らないだけでもありがたいのに、良い景色を拝むことが出来て本当に幸せ。




しばらく下って、ようやく奥志賀高原へ。




実は奥志賀公園栄線との分岐から宿まで地味に登るのでした(笑)
ちなみにこのあたりの紅葉はつい数日前から始まったんだそう。来週あたりは紅葉フェスティバルもやるんだって。




予定よりも少し早くペンションに到着。
近くに来た時に友達に連絡を入れていたので、外で待っていてくれました!
自転車旅の宿はシャワー浴びて寝るだけみたいなものなので素泊まりビジホ派なんですが、おしゃれでいい雰囲気のペンションでした。




気持ち良いお風呂にゆっくり浸かって、おいしいごはんとたくさんのデザートを頂いてお腹がいっぱいになったところで、楽しみにしていた星見タイムです。




ちょうど雲が出てきてしまったのでペンションの前では見れなかったんですが、友達が車を出してくれて、横手山の方まで行ってみようということに!こんな標高の高い山道を自転車で夜に走ることはまずないので、すごく嬉しい申し出でした。
にもかかわらず、慣れない車の助手席での山道だったせいか、食後すぐだったせいか、途中で車酔いしてしまって292との分岐のあたりまでしか行けませんでした(T_T)
それでも途中で空気を吸いに外に出たら、星がたくさん出ていて感動しました!冬の深夜の筑波山を登った時にも満天の天然プラネタリウムを見ることが出来ましたが、やっぱりこちらの方が空に近いだけあって、迫力満点です。


ペンションに戻った後は、しばらくおしゃべりしてから就寝。
今回はのんびり旅の予定ではあるので、翌朝は9時出発のため、ゆっくり体を休めました。




*****



予定より距離も標高も少なかったはずなのにそれでもこれだけのぼったら疲労も蓄積されるってもんです…。


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