自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

女川龍飛反省会

早いものでもう2週間経ってしまいましたが、今回も時系列順に良かった点と悪かった点を振り返ってみたいと思います。


準備編


本編

BRM713女川龍飛1000・その2 
BRM713女川龍飛1000・その3 
BRM713女川龍飛1000・その4 
BRM713女川龍飛1000・その5
 


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×事前準備をしていたはずなのに家を出る時に忘れ物をした。
絶対に必要だったものかと言われるとそうでもないが、宿に泊まる時に細かい自転車の装備品を取り外して入れようと思っていたサコッシュを忘れてコンビニ袋で代用するはめに。熊鈴も事前に買っていたが、前日に宇都宮まで来たところで熊鈴を忘れたことを思い出して石巻のスポーツ店で買うことになってしまった。


〇前日にしっかり睡眠が取れた。
前泊で15時にはチェックインしていたし、8時にチェックアウトしたわりには4時間しか眠れなかったという解釈の仕方もあるが、今まで無睡眠~2時間睡眠で毎回ブルベに参加していたことを考えるとかなり眠れている。しかし翌日仕事だと普通にぐっすり6時間以上眠れるのに、翌日自転車に乗るとなると急に眠れなくなるのはなぜなのか。


〇スタート直後から単独で走ることが出来た。
前に人がいても後ろに人がいても自分のペースを保って走れない身としては、スタート直後から前後に人がおらずマイペースで淡々と走れたというのは精神的な部分で大きくポジティブに働いてくれたと思う。のぼりは嫌いだけどスタート直後からアップダウンでばらけさせてくれたコースに感謝。


〇初日天気が良かった。
日差しが暑いとかっていう問題はあったが、雨予報が覆されたおかげで順調に走ることが出来た。自分で組んだプラン通りの時間で走れたのも、この天気のおかげかもしれない。


〇早めの充電が出来た。
これは中央アルプスの時と同様だけど、夜間キューシートが見づらくなるので、夜間はサイコンのナビを頼りにして走るようにしていた。バックライトを付けることでバッテリーの消耗も激しくなるので、夕方にフル充電して明るいうちはキューシートを見て、暗くなったら途中で電池切れの心配をすることなくナビを使って走れた。もちろんナビ頼りで走るよりもキューシートを見ながら走った方が何倍も楽しいので、それだけの走力があるならキューシートを見ながらのんびり走りたいところだけど…。


〇PCごとでシューズを脱いで休憩した。
今まではやってなかったけど、フォロワーさんがこれを実践するようにしてると呟いているのを見て参考にしてみた。結局は痛みが出始めたから効果があったのかなかったのかは判断しにくいけど、シューズを脱いで足をマッサージしてあげると気持ち良い。浮腫んでくるともうどうしようもないので、もうちょっと幅広なシューズが欲しいところ。(年末に一足買ったんだけど、幅が狭すぎて足がきつきつだから未使用のまま売ってしまう予定。足のサイズが小さくて選択肢がないのが悩みどころ)


×ダウンヒルでフロントバッグのチャックをちゃんと閉めてなかった。
一番最初にメンタル的にやられた250km~の区間(その1参照) 落とし物を探して下って来た道をのぼって探すだけでもタイムロスだけど、やっぱり時間以上に気持ち的に「いくぞー!」に水を差された感じになったかな。ダウンヒルでフロントバッグから物を吹っ飛ばすのは初めてではないので、これは本当に三度目の正直で次は気を付けないといけない。


×仮眠がうまく取れなかった。
二戸のPCで無理やり仮眠しようとしたのは失敗だったかもしれない。中途半端に眠気を引きずって、14日夜間~朝方までほとんど進むことが出来なかった。眠くなるまで進むか、いっそ宿を取ってしまってしっかり横になって眠れる環境を作るべきだった。やっぱり座ったまま仮眠するのと体を横たえるのとでは、たった一時間といえども全然違う気がする。


×霧雨対策が甘かった。
これはメガネの人にとっては死活問題なんだけど、普通の雨に比べてやっぱり霧雨はレンズをめちゃくちゃにやられてしまうのでどうしようもない。アタック日本海の反省会の時に「悪天候対策にコンタクトレンズ」と言っていたような気がするけど、結局用意しなかった。私程度の脚力だと、アイウェアが必要なほどスピードも出ないので、こういう天気の場合はコンタクトレンズのみにすると良いのかもしれない。ただし慣れなさすぎて、付けるのに10分くらいかかってしまう恐れがある。


×補給食を持ち歩かなかった。
厳密には粉飴の粉を持ち歩いてはいたものの、やっぱりおにぎりこそ最大のガソリンなので、常にバッグに1つ忍ばせるくらいのことはしておいた方が良かったかもしれない。大体漕いでも漕いでも進まない時はエネルギー切れ寸前だし、食べると元気が出る。ただし夏場は傷みが心配。


×予定外のアップダウンが多かった。
これはざっくりとしか標高グラフを見てなかった私が悪いんだけど、公開されていたルートラボが400kmと600kmに分割されていて、距離が長いがために細かいアップダウンを見落としていて平地だと思っていたパターンが非常に多かった。自分でルートを引くとか、せめて100km単位でデータを見るとかしたら、このアップダウンに気付けた可能性は高い。5km/hで登っても25km/hで下れば平均は15km/hだけども。


×チェーン落ち連発した。
これは(恐らく)インナーローからのアウターローに変速したことが原因だと思われる。Di2のシンクロモードの反応速度の遅さに我慢できずにぶっつけ本番で初めてマニュアルモードで走ってしまったことが良くなかったのかも?これが原因かな?って思い始めてからは、その辺を意識しながら変速していたので、ほとんどチェーンは落ちなくなった。


〇股痛対策がうまく出来た。
これは中央アルプスの時に初めて痛みが出て、その時にお試しでやってみた対策を応用してみたのが功を奏した。痛いものはやっぱり痛いんだけど、いくらか軽減できると違うよね。シャモワクリームだけでは解決できない問題もたくさんあるのだ…。


〇2日目の宿(青森市内)をうまいこと取れた。
実際はPCから5km以上戻ることになるので、往復10km分以上はロスになることはなるんだけど、その先にしばらく宿がないことを考えるとここで泊まってゆっくり出来たことは大きい。明るい時間に龍飛に行くことを考えたうえでの計画でもあったけど、良い感じ。
(しかし後から考えると、最良は龍飛旅館に宿泊して朝方出発する事だったかもしれない。あのペースだったら22時くらいには龍飛旅館に着いていたと思うので。三厩のファミマも閉店時間前だっただろうから、そこで補給することも出来たはず)


×写真撮影のための停車が多かった、PCや通過チェックでの滞在時間をあまり考慮していなかった。
これは私が竜泊ラインを走りたいがためにエントリーしたのもあったから、竜泊ラインで停車が多いのは仕方がないことではあるんだけど、短い時間で走れるだけの脚力がないのに、停車の多さを見込んだプランを立てられなかったのが最大の失敗。それによって、小泊~大館の区間はかなりハードモードになってしまった(その3参照) 到着予定時刻を考える際にも、PCや通過チェックでの滞在時間をあまり考慮していなかったのも問題。基本的にいつも予定より30分以上は早く到着するパターンが多いから、オンタイムだと次の区間がかなりゆとりがなくなってしまう。400km以下なら宿泊がないからそれでも大丈夫だけど、宿泊のある工程だと次のPCにギリギリ間に合うくらいの時間を設定して出来るだけ長く睡眠時間を取るようにしてしまうから、予定外のアップダウンなどで大いに計画が狂うことがある(その4その5参照)


×手の痛み対策を全然していなかった。
600km走った時にも手の痛みは出なかったから完全に油断してた。ガタガタの路面でまさかこんなに手の痛みが出るとは思わなかった。とはいえすでにグローブはパッドましましなので、それ以外にどう対策しよう?って感じではあるんだけど、やっぱりバーテープの下に耐震ジェルを入れるとかそういうところになってくるんだろうか。うまいこと取り外し出来るようにバーテープ上で工夫できる方法を考えられるといいけど。


〇登坂は自分のペースでなるべく疲労がないようにできた。
周りが速く登っていようがマイペースにゆっくりと。後半で前に人の姿が見えてもイキらず一定のペースで。たった3%の坂を登るのにリア32Tを使うのは恥じゃない。激坂で無理に頑張らずに押して歩くのも恥じゃない。いかに体力と脚力を温存させながら時間内に完走するのかを考えるのが大事。数字に頼りすぎるのではなくて、自分の感覚的なところを第一に信用しながら走れたから、体力がなくなってはあはあすることもなかったし、脚が売り切れて進めなくなっちゃうこともなかったかな。


〇ドロップバッグの往復便はとても使い勝手が良かった。
初めてドロップバッグを使ってみたアタック日本海ではDNFだったのでバッグ類を全て発送。福島ライドでは荷物の発送が間に合わずに宿からの片道便で手続きにちょっと時間が取られたりした。往復便では代金前払いなので、チェックアウト時に荷物を預けるだけなのでらくらく。必要に応じて荷物を追加したり、いらないものを送り返したり出来るのも良し。念のため送っておいたけどやっぱり使わなかった!ってものをそのまま送り返すのも良し。使い勝手が良すぎる。ただし宿への荷物の発送は、一日分余裕をもってじゃないとヤマトで受け付けてくれないので注意。


〇宿泊先の事情を考えての食事のチョイスが出来た。
田沢湖へ下りながら、「今日泊まるのは温泉宿だからレンジがあるわけないけど間違いなくお茶は部屋で飲めるからポットはあるはず。カップ麺を買おう」と判断できたので、PC滞在時間は最小限で済んだ。でもやっぱりおにぎりを一つは買っておくべきだった。


×宿泊先に温泉宿を選んでしまった。
コース上から外れなかったのは良かったけど(最初は3日目の宿に角館までコースを外れて泊まりに行く予定だった)、温泉宿は大浴場が別棟にあることを失念していた。広いお風呂でゆっくり出来るのは良かったけど、脱げやすいスリッパで館内を大移動しないといけないのはかなりのタイムロスだった。ゆっくり休む時間を作れるだけの脚がない人はビジホじゃないとダメだね。


×宿の場所をちゃんと確認できていなかった。
「ほぼコース上のはずだけど」としか覚えていなくて、あれ?この辺だっけ?と何回か止まって確認してしまった。しかもスマホのGPSの位置情報がちょっとおかしかったりもして。事前にきちんと場所を確認しておいて、無駄に止まって確認する時間を減らしてスムーズにチェックイン出来るようじゃないとダメだなあと思いました。


〇人助け出来た。
まだ両手で収まるくらいしかブルベを走ったことはないけど、トラブってる人に「大丈夫ですか?」って聞いた時に「大丈夫です」以外の返事をされたのは初めてだった。幸いただのパンクだったのでチューブを分けてあげることで対処は出来たし、その人も無事に完走出来たのが良かった。同じブルベを走ってる人は別にライバルじゃなくて仲間なんだし、これからも困ってる人を見かけたら出来る範囲で助けてあげられたらいいな。ただしメカトラは対処できません。


〇たくさん写真を撮りながら走れた。
そのせいでピンチに陥ったことも何度かあったけど、それなりに写真を撮りながら走ってこられたので、写真を見ながら風景も思い出しつつブログの記事を書けて良かった。景色の写真を見ると、「そういえばここ走ってる時はこんなこと考えてたな~」とか詳細に振り返ることも出来るから記事をまとめるのも楽しい。


〇最後まで諦めずに走りきれた。
携帯を落とした時。予定外のアップダウンで疲れた時。時間に追われて余裕がなかった時。長い登りに心を折られそうになった時。体の痛みが酷かった時。DNFしようかなって思ったポイントは何度かあったけど、そのたびに「ここまで頑張って来たのに?」っていう気持ちと、他の参加者さんやフォロワーさんに励まされたことで、なんとか折れずにゴールまで走りきれた。支えてくださったみなさん本当にありがとうございました。




ロングライドの快適さってやはり経験がものをいう部分が大きいと思うので、今回の反省会で×だった点を改善して、もっと楽に楽しくブルベを楽しめるようになりたいです。もちろん自分の主だった自転車の楽しみ方は一人旅なので、普段のロングライドも洗練させていけたらいいなと思います。
今年から始めた400km以上も含め、無事に200km、300km、400km、600km、1000kmを完走出来たので、2019年のブルベはおしまいにしたいと思います。
年内にあと1つ走るとしたら、ちょっとやってみたいことがあるので千葉の検見川200を考え中です(でもこれは土曜開催だしとても人気らしいので、お仕事峠とエントリー峠を越えられたらかな)

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