自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

BRM713女川龍飛1000・その4

その3の続き。




無事4時間の借金を完済したにも関わらず、大館までの区間でかなり疲れたため、しっかり休憩。再び1時間ちょっとの借金を背負っての再スタートです。


次のPCは110km先の田沢湖。まずは60km以上のぼり基調で八幡平を目指します。
600km以降は制限時間が緩和されるため、1時間程度の借金であれば簡単に返済できそうです。実際、借金4時間背負っている間も、後半120kmは緩和された状態だったため、なんとか返済することが出来ました。



初っ端から強い向かい風で進むスピードは遅いですが、全く焦りはありません。こんなにゆっくり進んでいるのに貯金は増えてるんだから。減るのは宿の滞在時間だけ。
のどかな景色を眺めながら、のんびりと走ります。




見てください、7月も半ばだというのにこの気温。実に快適。これがサイクリング日和というやつか。
これが去年みたいにあと10℃高かったら、ここまで走れてなかったかもしれないなあ…。まあ運も実力のうちってことで…。




進行方向はどんより重たい雲が見えます。




噂のオーディナリー。東北の生ける伝説と呼ばれているらしいですね…。
ご本人に話を伺ったところ、二段変速だそうです。二段で龍飛越えてきたとか一体何を言っているのか分からない…。




本格的なのぼりが始まる前に自主休憩。ボトルの中身を補充して、でろでろに溶けた一本満足バーをかっ込みます。




自販機休憩している間に再びほぼ最後尾グループに。
前にも後ろにも誰もいません。




坂がきつくなってくるにつれて、登坂速度はどんどん落ちていきます。




この棚田ゾーンきつかったな~。白沢から望郷ラインに行った時にもこんな感じの坂を通った気がする。あれもやっぱりきつかった。




景色は本当に良いんだけどね!坂がちょっとね!




標高が上がるにつれて気温もどんどん下がっていきます。涼しいんだけど、やっぱりのぼっているので汗はだらだら。そしてだんだん空模様も怪しくなってきました。なんか山登ってる時って大体景色が白いんだよなあ…。




いざ八幡平の入口へ。この辺りから熊注意地帯です。この日の朝、熊を見かけた参加者さんもいたそうな。怖すぎる。
なんか遠くに重機が見えるんだけど……こういうところって大体片側交互通行になってるから、全力登坂を強いられるんだよなあ…。
案の定片側交互通行ではありましたが、交通量が少なかったおかげで車に追い立てられることもなく、自分のペースでのぼることができました。




八幡平はきついよっていう話を事前に耳にしていましたが、思ったほどじゃなかったかな?よいしょよいしょって登らなくても脚がまわってくれるうちはきつい坂じゃないかな!多分5~6%以下くらい?




途中で3人パスして、八幡平神社の鳥居のところでちょっと小休止。何時までやってるのか分からないけど、コンビニ的なお店がありました。




300m先はアスピーテライン。聞いたことある!
せっかくだから山頂に寄り道でも…と思いましたが、山頂まであと18kmってグーグル先生が言ってたのでやめました。
山頂が向こうってことは、これから本ルートの方はぼちぼち下りかな?気温も下がってきているので、下りに備えて早めにレインウェアを着込みました。




ヒエッ…熊飛び出して来たらどうしよう。
熊鈴を鳴らしながらのぼっているとはいえ(事前に買って用意していたのに持って行くのを忘れて、前日に石巻のスポーツ店で買い直しました。熊どころか動物すら飛び出してこない場所に住んでるのに2個も熊鈴持っててどうすんだよ~!)、仮に遭遇した場合ってどうするのが正解なんだろう?ちんたら登ってたら追いつかれるし、下って逃げても熊はかなりスピードが速いって聞くし。そして何よりも頑張って登った分を下りたくない。




川の上流の、大きい岩がごろごろ転がってる感じ大好き。利根川とか鬼怒川の上流もたまらん。水がすごく綺麗だし。




それにしても、もうそろそろ下りだと思ってたのにずっと登ってる気がする。おかしい、一体いつまで続くんだ…。
スノーシェッドの写真は撮らないとね!




案の定、上の方は霧でまっしろ。霧雨でメガネのレンズがやられて前が見えません。今回んかこんなのばっかりな気がする!絶景見せてよ~!
目の前の道がいきなりなくなって、正面から突然車のライトが現れると嬉しくなりますよね。そう、下り坂です。やったぜ。




その後微妙にアップダウンを繰り返し、ようやく792km地点で標高953m。スイカバーを食べたコンビニから60kmくらいのぼってきました。時間は19時ちょっと前。4時間半くらいかかってしまいましたが想定の範囲内。のぼりはここまでです。
ここから45km、田沢湖のPCまでに下り坂。PCまでは2時間もかからないでしょう。
……そう思っていた時期が私にもありました。実際、その計算でプランを立てていたので、21時前には下りきるつもりだったんです。
そもそも大館のPCに12時半着を想定していたので、当初の予定では19時には着いているつもりではあったんですが。


仙北市に入ると本格的な下り。




夕焼け空と橋。




月も出てきました。雲がまた幻想的でいい味出してます。
玉川温泉もあるので、温泉の良い香りもします。




まっすぐずっと下りだと思っていたんですが、予想が外れてわりとしっかりアップダウンが続きます。
前にも後ろにも全然ランドヌールの姿はなく、街灯もほとんどない中、羽虫アタックを食らいながら、自分のライトだけを頼りに進んでいきます。


思ったよりも時間がかかってしまい、なるべく明るいうちに下ろうとは思いつつも、気付けば完全に夜。
宝仙湖に映った月明かりが最高でした。早く下りたいのに、景色が素敵すぎて足が止まってしまう…。




予定外のアップダウンに阻まれて、PC5ローソン田沢湖生保内店(837km)には21時10分頃に到着。
この後は、コース上を10kmほど進んだところにある温泉宿にチェックインするため、寝る前用と出発前用のカップラーメンを2個購入して、早急にPCを出発しました。




のちにこのPCで一緒だった方と会った際に、「カップラーメン買って食べずに持って行って、一体どうやって食べたの?」と聞かれました(笑)
外で落ち着かずに食べるより、チェックイン後にゆっくり食べたかったんですが、温泉宿
ビジホと違ってレンジとかなかったりするじゃないですか。でも、絶対お茶が飲めるようにポットは置いてあるので、カップラーメンなら食べられるなと思ってカップラーメンを買ったんですよね。今思えば、普通におにぎりでも良かった気もするけど。



PCを出ると国道46号をひたすら下り基調で駆け抜けます。
宿の場所がよく分からなくて、途中通り過ぎてないか立ち止まって確認したりしてたんでタイムロスもしましたが…。
大館のPC4の時点で、大体到着が21~22時くらいになりそうだなとは思っていたので、到着時間が予定(19時)よりも遅くなりそうだということは電話で事前に伝えておきました。


宿に着いたのは22時ギリギリくらい。先客は2人いました。
事前の問い合わせでは、自転車は館内に置かせてもらえるということでしたが、外でしたね…。暗かったから荷物整理するのがちょっと大変だったなあ…。


いらないものは全て宅急便で送り返す予定だったため、とりあえずフロントバッグとサドルバッグの中身を全部ビニール袋に入れて部屋に持ち込みます。(準備編でサコッシュ持って行くって書いていたのに、車の中に忘れてきてしまいました。ばか。)



今年は連休はブルベに費やしていたので、あまり個人的な温泉お泊りライドは出来ていなくて、温泉宿はすごく久しぶりな気がする。

しかしブルベ中に温泉宿を予約したのはちょっと失敗だった。ビジホでは自分の部屋に風呂があるからすぐ入れるけど、温泉宿は大抵別棟の大浴場まで行かないといけないんだった。
股が痛くてひりひりするので変な歩き方をしながら、脱げそうになるスリッパで別棟の別の階まで移動。そこからさらにちょっとした階段を使ったり。
温泉自体は気持ちよかったけど、ちょっと無駄に時間を使ってしまったなあという感じ。お風呂ももっとゆっくり入りたかった…。



↑ほらね、ポットあるでしょ!カップラーメンチョイスは正解だった!


急いでお風呂に入って、明日のプランを見ながら大盛カップラーメンをかき込みます。
ご飯食べたら23時すぎ……25時には出発したいから、24時半には起きないと…。1時間しか眠れないな…。あと30分出発遅らせられないかな……でも平坦とはいえ75km先のPCまで制限時間4時間はリスク高すぎる……やっぱり25時出発だな……5時間あればちょっと余裕あるはず……。


食べてすぐ横になるのは良くないけど、少しでも睡眠時間を確保するためにすぐに布団に潜りました。
余談ですが、寝る時には左側臥位の方が逆流を防ぐことが出来ます。




その5に続く。

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