自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

BRM713女川龍飛1000・その2

その1の続き。




落とし物でちょっと心が折れたりしつつも、そこから下り基調で通過チェックローソン二戸堀野店(282km)に到着。到着想定時間は2時だったので、概ね予想通り。貯金は3時間弱。
二戸に入ってからここのローソンまでの間に宿を2軒チェックしておいたんですが、2時間くらいしか滞在できないので(4時半にはチェックアウトしたかったので)泊まるのはやめて、膝を抱えて3時まで仮眠しました。
コンビニの裏でアルミシートをかけて寝てる人がいて、噂には聞いたことがあるけど実際に見たことはなかったので、ちょっとびっくりしました。そういえばキャンプ道具(?)みたいなのを積んでいる人も見かけたような。




この時はそんなに眠くなかったのですが、やっと眠りの世界に入ったと思ったらガクッとなっては目が覚めて…を繰り返して、すっきりしないまま出発。
この後は峠越えなのですが、最近は明るくなるのも早く、3時半には空が白み始めるので3時出発で良い感じ。
国道395号、猿越峠って書いてある看板がどこかにあったような。前にも後ろにも誰もいない中、たんたんと登ってしばらく経つと、後ろから久しぶりに他のランドヌールの姿が。確か男女の二人組だったような気がするんだけど、しゃべりながらなのに速い。あっという間に姿が見えなくなってしまいました。




だんだん明るくなり始めると、暗い時よりもしっかりと霧が見え始めました。視界が黒いか白いかの違いなので、見えないことには変わりないんですが。
大して登ってきてはないのですが、なんだかとても疲れてきたような気がしたので、道のすみっこに自転車を立てかけて、縁石に座って目を閉じて休むことにしました。
タイマーは15分でセットしていたのですが、やっぱりガクッとなっては目を覚まし、良い感じに寝付けません。中央アルプスの時に短時間ですっきり出来たのは運が良かっただけなのか…。




どうせすっきりしないなら進んでしまおう、と再び自転車にまたがって先を目指します。
気が付いたら普通に明るくなっていました。それでも他の参加者さんの姿が見えないんです。二戸にゆっくり滞在しているか、もうとっくに先に行ってしまっているのか。2日目にもなれば、そのどちらかにざっくり分かれるんだろうな。
太陽のまぶしさで目がシパシパして、余計に眠気が襲ってきます。眠気対策のために二戸のローソンで買っておいたハード系グミを噛んでいても眠いし、なんとなくお腹も空いてきた…。
ここで、盛岡でじょいさんに頂いたくるみゆべしの存在を思い出して、ぽっけから取り出して食べることにしました。うーん、おいしい。やはりくるみゆべしは最高だ。なんか元気が出た気がする。




くるみゆべしパワーで復活し、とりあえず坂を登っていくことにしました。
が、だんだんまた景色が真っ白に。霧です。




そして、霧だけでも見づらいのに、軽く霧雨っぽいのです。
メガネをしている人にとって、霧雨は致命的に前が見えないのです。見てください、この写真のメガネ越しの景色を。かといって裸眼では、0.1以下の視力なので何も見えません。エアロR-1のシールドも同様。OGKカブトさん、シールドにワイパー付けてくれたら多少高くても買うから開発検討して…。




なんとか坂をのぼりきり、軽米町へダウンヒル。
しかし、下りになっても眠気が振り払えないんです。なんで今回こんなに眠いんだろう。下っている最中にフラッとしてしまったので、さすがにこりゃマズイと思って歩道で再び仮眠。でもやっぱり眠れない。
もう少し降りたところにコンビニがあったので、トイレを借りておにぎりを1つ。そして再び膝を抱えて寝ようとします。やっぱり眠れない。
コンビニの店員さんもさすがに「こいつ大丈夫か…?」と思ったのかもしれませんが、私が出発しようとしている時に、「大丈夫?頑張ってね」と声をかけてくれました。ありがとうございます。


なんとか下ってきて、久慈市に突入。




そして間もなく通過チェックファミリーマート久慈北インター前店(339km)に到着。この時大体7時20分くらいだったかな。前の通過チェックから60km弱しか離れていないのに、4時間以上かかってしまいました。
ここには宿に泊まらないなら5時、泊まるなら8時くらいの到着を想定していたんですよね。結局泊まったわけでもないのに、大して体を休められずに時間だけ消耗しながら、中途半端な時間に到着してしまいました。
自分のキューシートには二戸で宿泊した時としていない時の到着予定時間を各チェックごとに記載しておいたのですが、この時間になってしまったので、今後は宿泊したパターンでの予定時間に合わせて走っていくことにしました。




通過チェックを出て国道45号はしばらく上り坂。しんどい。
とりあえず登坂車線をゆずり車線って優しい言い方をするのはやめてほしい。それ登坂車線じゃねーか。登坂車線があるってことは、割と長いこと坂が続きますよってことじゃねーか。勘弁して。




山の中を走っていたかと思っていたけど、いつの間にか海沿いの道に出ました。潮の香りが漂ってきます。海の匂いを嗅ぐだけでテンションをぶち上げられる埼玉県民だよ!




種市のあたりで結構交通量が多かったんですが、みんな役場に入っていくような感じだったかな。何やってたんだろう?選挙は今週末じゃなかったっけ?
道が平坦っぽくなってきたので、今のうちにスピードアップしようとフロントをアウターに入れたらこれ。



案の定チェーンが落ちてしまった。
まじかよ勘弁してよ~!と思いながら、コンビニでもらったおしぼり片手に直して仕切り直し。その直後に再びチェーン落ち。
確かシチュエーション的には両方アウターに入れようと思った時だったような?チェーンキャッチャーがルナちゃん購入して1年半、全く仕事をしないので、フレームがりっがりに傷入ってます。ショック。
以前シンクロモードで運用しようかなって言ってたけど、挙動がゆっくりすぎるのがストレスで今回マニュアルモードにしてたから、今思えばインナーローからのアウターローが良くなかったのかもしれない。



青森県って書いてある大きい看板を見つけられなかったんですが、道沿いに立っているポールがいつの間にか岩手県ではなく青森県に変わっていました。
岩手県大きかった…!ほぼ丸1日岩手県で過ごしたような気がする。
青森県に入ると青空も少しずつ見えてきました。海沿いの道がとても気持ち良い。うみなりラインというそうです。




青森県道1号と合流すると、今度はうみねこライン。
予想外のアップダウンに苦しめられます。この辺、標高グラフ見た感じだと平坦だと思ってたのに…!
ホームページに掲載されているルートラボデータだと400kmコースだから、細かいアップダウンってほぼ平坦に表示されちゃうんだよね。次からは長距離コースほど細かく分析いかなければ。
この八戸市のウェルカム坂本当にしんどかった。




もうすぐフォトチェックポイントの蕪島神社ですが、冷たいのが飲みたかったのでサイダー一気飲み。おいしい~!




冷たい炭酸で気合を入れ直して、フォトチェック蕪島神社(387km)に10時半頃到着。
貯金は1時間半弱。二戸で宿泊した場合は11時到着を予定していたので、少しだけ余裕がます。
大量のうみねこ。




かわいい。




鳥居と自転車を一緒に入れて写真を撮ります。
真昼間だから観光客もわりといて、ちょっと写真撮りにくかった(笑)




ここからしばらく写真を撮っていなかったんだけど、PC2ファミリーマート八戸卸センター店(400km)には11時半前に到着。貯金は約1時間。PC1の時も言ったけど、PC2で400kmって。400kmブルベならもうゴールやぞ。


そして中央アルプスの時もそうでしたが、400km近くなってくるとさすがにお尻が痛い。お尻というか、サドルの縁が当たるところというか。あとは股が痛い。サドルに座っていられなくて、何回もお尻を浮かしたりしているので全然進めません。

今回は股痛対策として、ガーゼを持ってきていたので(中央アルプスの時にトイレットペーパーにクリーム塗って股に充てておいたら、痛みはかなり軽減されたけど汗でペーパーがぼろぼろになっていたので、今回はぼろぼろにならないようにガーゼで対処しました)、クリームを塗ったガーゼで対処。これ結構いい感じでした。次の600km以上の時はこれ使おう。
お尻の痛み対策は無理だ。尻の肉を削ぐしかない。



PC2から約2kmの区間は今回のコースで唯一他の参加者さんたちとスライド出来る場所。
こういう時に反対車線から手を振ってくれるの、すごい好きなんだよね。アタック霞ヶ浦の時に初めて経験して感動したなあ。


まだ大して走ってないけど、通過チェックローソン六戸バイパス店(419km)には13時前に到着。さっきお昼を食べたばっかりだから、お腹も空いてないので飲む蒟蒻畑などというみじんもカロリーがないやつを買ってしまう。でも美味しいので良し。



通過チェックを出発すると、ものすごい奥行き感のあるこの道路。最高すぎません?青空だったらなお良かった…!下り基調というのも最高にポイントが高い。




15時半過ぎに通過チェック、ローソン野辺地高校前店(461km)に到着。到着予定時刻は16時だったので、概ね予定通り。貯金は変わらず1時間ちょっと。
この辺、とにかく道がガタガタで(これ岩手走ってる時からガタガタで尻が痛いって言ってた気がするけど)ここに来るまでが本当にしんどかった。
青森市に入ったら道が綺麗になるよって聞いたので、とにかくそこまでは頑張ることにしよう。



青森市を目指して再び国道4号を走っていると、突然の渋滞。
普段車の横をすり抜けたりはしないんだけど、あまりに続いていたので徐行で前へ出ます。しかしひたすら渋滞渋滞&渋滞。なんだこれ。一体どうなってるんだ…?


と思ったら、わりと小さめの橋の上で車同士の事故があったようでした。
対向車の方もものすごい渋滞していて、久栗坂の手前のあたりまで10kmほど車がつながっていました。片側一車線だと大変だなあ…。




青森市に突入。対向車はまだ渋滞してるよ。




久栗坂のところはなかなかのクソ坂があったんですが(印象としてはアタック高萩の最後のアップダウンみたいな感じ)、なんとか切り抜けて青森県庁前へ。
この青森県庁のところが国道4号の起点だそうで、ここに4号と7号の標識(?)があるみたいなんですが、事前チェックが甘すぎて見落としてしまいました。残念。




この辺りで再び他の参加者さんを前方に発見し、信号待ちで追いつくことが出来ました。
信号で止まるたびに一言二言話しながら走っていたんですが、奥羽本線と青い森鉄道の上を渡る跨線橋の下りでアウターに入れた途端にチェーンが再び落ちてしまい、その人は先に行ってしまいました。
この時のすでに18時。6kmくらい先にPC3があり、そこから再びこの跨線橋のところまで戻ったところにある宿に泊まる予定でした。18時半にはチェックインしたかったけど、往復12kmあるし、これは間違いなく無理。
焦ってチェーンを直していたせいで、なかなかかかってくれなくて、余計にテンパって、道端で「なんで~~~!」と思わず声を出しながら直します。無駄に時間を使ってしまいました。


その後もとにかく信号に引っかかりまくりながら、PC3ファミリーマート青森油川店(509km)に18時20分頃に到着。貯金は1時間半に増えましたが、ただでさえ前日宿泊してないのに宿泊した場合のプランで2日目にに走行しているんです。宿では出来るだけ長い休憩を取りたかったんですよね。
おにぎりを買って、時間短縮のため宿で食べたいのでコンビニ袋を片手にぶら下げて6km戻ります。青森市街地(500km地点前後)を逃すと、五所川原(640km地点前後)までホテルないんですよ。
事前に調べた時にPC近くにラブホがあるのは調査済みだったんですが、翌日も祝日だから埋まってそうだし、何よりも荷物を事前に送れないし。



PCから宿まで引き返していると、5~6人のランドヌールとすれ違いました。「あれ?なんでこいつ逆走してるの?」みたいな目で見られます(笑)
結局宿に到着したのは18時40分くらい。24時チェックアウトの予定だったので、初日まともに寝られなかったし、18時には着きたかったんですよね。
先客2名の自転車が置いてありましたが、同じ建物に飲み屋とかもあって自転車いたずらされたら嫌なので(もうすでに2台あるから入口狭いし)、事前に宿に問い合わせていた通り、宿に送った荷物の中からタオルを取り出して、タイヤを拭いて部屋に持ち込みました。




前日お風呂に入れなかったので、しっかり湯船に入りたかったんですよね。
お風呂でお湯をためている間に洗濯物をコインランドリーに持って行きます。お風呂から出る頃には洗濯が終わっているので今度は乾燥機に。乾燥機で乾かしている間におにぎりを食べて、不要な荷物を往復宅急便で送り返すためにバッグに詰めます。
Di2のバッテリーも送っておいたので交換しようと思っていたんですが、まだ75%以下になっていなかったので交換はせず。


洗濯物の乾燥が終わって20時半に眠りに就きました。疲れてたからもうぐっすり。




その3に続く。

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