自転車日和

一人旅好きな自転車女子のライド記録と雑記。ロングライド、ブルベと時々山登り。

アタック日本海その後と反省会

DNF後の話と、今回実際に挑戦してみてよかったこと悪かったこと。





その前にこれ前回載せ忘れてしまったので。
コース自体は楽しかったので、いつかまた走ってみたいです。来年もアタック日本海開催してくれればそれで走りたいし、ないなら自分でコースをなぞってみたい。2泊3日くらいで。




長岡に到着して、夕飯と朝ごはんを調達した後は宿にチェックイン。
宿には事前に自転車を館内に持ち込んでもいいか確認してあったので、フロント前に置かせていただきました。どろどろべしゃべしゃな自転車でごめんなさい…。
本来なら翌日も自転車に乗るつもりだったのでそのままバラさずに館内に持ち込めるか聞いておいたんですが、翌日乗らずに輪行で帰ることにしたので、部屋に荷物を置いた後は輪行パッキングして部屋に持ち込みました。
フロントのおじさんは興味津々そうに自転車を見ていて、「レースか何かですか?」と。3日くらいかけて走るんですか?と言われたけど、2日弱で走らないといけないんだよなあ…。いやあ過酷過酷。



宅急便で送っておいた荷物は、着替えと1日分の新聞紙、予備バッテリーその他もろもろでした。
新聞紙は雨でシューズの中もびしゃびしゃになることが分かっていたので、寝てる間に除湿のために靴の中に入れておこうと思って持って行きました。
全部は乾かないだろうと思っていたので、ソックスは防水ソックスです。ちなみに防水ソックスも長時間降りしきる雨に耐えきれず、夕方ごろからひたひたになってしまいました。




なぜか写真が白けてますが、マッサージ棒。
ころころするとちょっと復活するし、短時間で出来るのもありがたい。持って行きました。出番ありました。




洗濯ばさみつきハンガー。
今回は予め雨であることが分かっていたので、持ち物を乾かすために持って行きました。ビジホだから乾燥機とかもあるんだけど、濡れたバッグとかは乾かせないので。
HIGHに設定した暖房の前にぶら下げて、それだと部屋が暑すぎるので窓を開けて寝てました。




濡れた衣類を入れる袋を…と思って大きめのスーパーの袋もいくつか持って行きました。
砂砂でぐしょぐしょのフロントバッグとサドルバッグを入れて部屋に持ち込むのに役に立ちました。



翌朝、ブレーキもすり減って自走で帰る気も起きなかったので、着替えだけして余分な荷物は全部宅急便にポイ。
往復宅急便を利用したので、フロントで荷物渡すだけで済んだので楽でした。往復伝票入れとけば、万が一DNFして宿にたどり着けなくても送り返してもらえるしね。



前日のうちに帰りの電車や料金、時間などを調べておいたんですが、在来線で長岡から明覚まで4000円6時間。新幹線で6000円3時間弱。
朝早いし時間あるし、在来線でもいいかなあと思ってたんですが、みなさんご存知の通り、上越新幹線が運転見合わせしてました。というわけで在来線でぶらり途中下車しない旅へ。




電車で6時間ってすごい距離を走ってきたよなあ。電車で6時間だけど、自転車で15時間でここまでこれたんだよなあ。自転車はえ~。
さらば新潟、また会おう。




長野の雪山も圧巻でしたが、新潟もなかなか良い景色です。出来ることならここを自転車で走って帰りたかった(向かい風すごかったらしいけど)。ていうか路面完全ドライやんけ。




浦佐駅の手前あたりでランドヌール発見。がんばれ~!




2人目。がんばれ~!




仮眠スポットの湯沢の健康ランドってここかな?往路では走るのに必死過ぎて全然気が付かなかったなあ…。




雪山と桜。よきよき。




日陰の部分にはしっかり昨日の爪痕が残っています。三国峠も凍結してるんじゃないかって思ってたけど、全然大丈夫だったらしいですね。




雪!山!桜!
雪山は日光が至高くらいに思ってたんだけど、完全に日光が押し負けている…。いや、日光大好きだけどね。今年もあと10回くらい行くわ。




トンネルを抜けて群馬へ戻ってきました。このみなかみ感。写真だけでなんとなく伝わるみなかみ感。




水上駅で乗り換え。電車はわりとこみこみだったので、自転車抱えて肩身の狭い思いをしました。
両親がドライブがてら前橋まで迎えに来てくれるとのことだったので、新前橋で電車を降りました。同じ電車には、同じくブルベ帰りと思しき人も乗っていました。




そのまま車で駐車場へ戻ります。もうゴール設営済でした。
そしてまだ車がいっぱい。まだ走ってる人がどのくらいいたのか分かりませんが、新幹線が止まっちゃって帰ってこられてないDNFした人の車も結構残ってたのかな。




帰宅して即洗車。
チェーンとスプロケットがところどころオレンジ色っぽくなってて、「まさか錆!?」と思いましたが、洗ったら落ちたのでなんとか大丈夫そうでした。
ブレーキ周りはめちゃめちゃ。ブレーキシューとぅるっとぅるですよ。




リムとの間がすごすぎるでしょ…。そりゃフルブレーキでもなかなか止まらないはずだよ…。




ブレーキシュー交換後はこんな感じ。隙間の感じが全然違う。




ちなみにトンネル内で転んだ時にディレーラーも傷つけていました。ディレーラーもげなくて良かった。大根脚がクッションになったから助かりました。(後日自転車屋さんに持って行ったら、フロントディレーラーの方は曲がっちゃってたらしいですが)




フロントブレーキもなぜか剥げてる。転んだ時にやっちゃったのかと思ったけど、よく考えたらここ、フロントバッグが擦れてたのかも。バッグの底面の生地がちょっと剥げてたんだよね。




反省会

DNFした理由
・PC2到着時点で借金1時間半(自分が立てた計画から)
・宿までの距離が遠すぎて(378km地点)最終チェックイン時間に間に合わなさそう
・濡れたグローブのせいで手がかじかんで感覚が分からない
・ブレーキシューが減りすぎて全然止まれない
・睡眠不足による眠気




良かったこと
・DNSしなかった
⇒天気予報では微妙だったものの、なんだかんだで長時間悪天候のブルベは初めてだったので、いろんな天候の中で走ることが出来て良かった。もちろん晴天の中走るのが気持ちいいのには変わりないけど、走ってみないと分からない装備の大切さもあるなあと思いました。


・初めての道や場所に出会えた
⇒エリア的に自宅から遠いこともあり、自分でルートを引いて走る場所ではなかった。下調べが不十分だったのはあるけど、ここにこんないい道があるんだなあ~とか、景色が最高すぎるなあ~(ほぼ霞んでてよく見えなかったけど)とか、達成感がありました。あと知らないエリアの地名とか位置関係とか覚えられた。


・まあまあ良いペースで走れた
⇒三国峠以降はまあアレだけど、それまでは登り基調だったにも関わらず、想定していたよりも速いペースで走ることが出来た。そのペースで600kmもつのかと言われると、実際に600kmは走ってないから分からないけど、雨の中でも平坦区間はそれなりのスピードで走れてたからまあいい感じなのでは…。出走者が少なめだったから、他の人のペースに巻き込まれずに、終始ひとりで走れて自分のペースを保てたのも良かった。


・必要な装備をちゃんと持って行けた
⇒今回フロントバッグには補給食と予備ライト、サドルバッグには冬用のウェアと手袋、輪行袋、充電ケーブルを入れていたんだけど、予備ライト以外は全部実際に使った。使ったということは必要なものだったということだから、きちんと持って行けて良かった。でも季節の変わり目は気温差が激しいので(今回はこの時期にしては特殊だったというのもるけど)、荷物が増えがちになってしまうのが難点な気がする。




悪かったこと
・三国峠以降止まりすぎ
⇒これはまあ視界確保のためにも仕方がないことではあったんですが、止まって吹雪の写真撮ったり、手を温めたり、雪を払ったり。かなりのタイムロスであったことは間違いないと思います。でも安全第一なので今回はしょうがない。今後吹雪の中で走ることはないと思うので、二度とそういうことはないようにしよう。


・水濡れ対策を怠った
⇒バッグの中身は水没したため、ビニール袋に入れていなかったキューシートが水に濡れてにじんでしまっていました。一応ハードケースに入れて、口をセロテープで塞いでおいたんですが、長時間降りしきる雨には耐えられなかったようです。キューシート派なのにキューシートが読めないのはツライ。次からは雨の予報がある時は必ずラミネートしよう。そしてDNFに至った理由の一つですが、手袋を濡らしてしまったせいで、その後テムレスをしてて雨は防げても、防寒テムレスではなかったので貫通してくる冷たさに耐えられなかった。


・300km地点に宿を取れなかった
⇒あれだけ事前に300kmで宿と決めていたのに(それだったら日付が変わる前にはたどり着けるかもしれない)、新潟に宿を取れなかった。というより、24時最終チェックインのところが多くて、たどり着ける自信がちょっとなかったのもあるかも。三条あたりでも探してみたけどダメだったため、結局は380km弱の長岡市内へ。GWと重なってしまったのも原因の一つかも?長岡に宿を取ってたおかげで、DNF後もそんなに時間がかからずに行けたのはよかったけど(栃尾でのDNFも事前に想定していたので)


・睡眠不足
⇒もはやブルベの時は恒例となっているけど、どうしても前日に寝付けない。翌日が仕事たらぐっすり6時間くらい眠れるのに、なぜかブルベ前は1~2時間がデフォルト。遠足前の子どもかよと言いたくなるけど眠れないものは眠れない。400の時は日付変わった後まで大丈夫だったけど、今回は20時過ぎには眠くなってたし…。


・スタート時間をちゃんと考えるべきだった
⇒どうせ眠れないなら早いスタート時間の方にエントリーしておけば、そのぶん宿に到着する時間には余裕が持てたかもしれない。明るいうちに走れる距離も長くなるし。ゴールのクローズは一時間早まるが、早い時間のスタートで得られるメリットも大きいと思う。


・下調べ不足
⇒今まで参加したものは知っている道だったり事前に試走できる距離だったので、どこに何があって、どこがラストコンビニで……と把握して参加することが出来ていたけど、今回はほとんど初めて走る道、初めて訪れる土地。どこに何が、とかそういうのをしっかり事前に調べておかなかったのはダメだったなあ…と思いました。


・補給を怠った
⇒今回はDNF後の宿まで合わせて240km程度しか走っていないんですが、朝起きてから食べたのはおにぎり3個とパン1個、カロリーメイト3本とゼリードリンク3本。1500kcalくらいしか取ってない。長岡までの坂が全然のぼれなかったのは、それもあるんじゃないかな~と思わないでもない。でも食べてから走り出すと胃が痛くなっちゃうんだよなあ~。




ざっと思いつくだけでもこんな感じ。
この辺の失敗を踏まえつつ、保険でエントリーしておいたAJ群馬のBRM601中央アルプスでリベンジを果たしたいと思います。問題は獲得標高6900mということでアタック日本海より2000mくらい多いということだけど、その分下りも多いはずなので雨さえ降らなければ少し巻き返せるかもしれません。それにブルベの世界では100km1000mupって平坦って言うらしいし…。
中央アルプスを逃してしまうと、次の600kmで参加できるのは9月の宇都宮くらいしかないため、今年600km完走出来なかったらまだ自分にはその実力がないんだと思うことにしてまた来年頑張ることになりそうです。


今回600km完走出来たらエントリーしようと思っていた宮城1000kmは見送って、また来年以降に1000kmに挑戦してみようかと思います。




文章だらけでしたがお読みいただきありがとうございました。

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